重力波観測>>>>>狩野英孝、育休不倫議員!? | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

今年2月上旬、アメリカを中心とする国際天体研究チームLIGOが、史上初めて「重力波」の観測に成功した。率直に、これは形容の言葉が見つからないほどのとんでもない歴史的達成である。例えば2010年、日本の小惑星探査機「はやぶさ」が帰還。これに日本中がお祭り騒ぎ、挙句に映画まで作られる過熱ぶり。しかしこの度の重力波観測、はやぶさ帰還ごとき日本国内限定ニュースとはまるで比較にならない、まさに世紀も世紀の大発見である。


では重力波とは一体何なのか。それは1916年、A.アインシュタインが「一般相対性理論」の中で予言した、極めて希少な天体現象である。俺は専門家でもなければ理系学部卒ですらない。よってザックリとしか説明できないのだが…一般相対性理論によれば、「巨大な質量は時空そのものを歪ませる」。例えば今、静かな湖面にブイを浮かべる。湖面が時空間、ブイが巨大質量を持った星だと思って欲しい。そして何らかの原因でブイが不規則な運動をした時、当然湖面にさざ波が生じて水面に波紋が広がっていく。この波紋の広がりこそが質量による時空の歪み、即ち重力波なのである。


しかしこの重力波による時空の歪み。それはあまりに微小な現象であるがため、長らく既存の技術では観測困難とされて来た。今回、一体何が重力波を引き起こしたのか、どのような観測方法を以て検知に成功したのか。是非とも猿でも園児でも、そしてこの俺にでも分かるように解説してほしいところ。然るにテレビのニュースやワイドショー、さらにはネットニュースに取り上げられるのは狩野英孝五股疑惑や宮崎健介元議員育休不倫騒動の話題ばかり。「ゲスの極み列伝」など今となっちゃどうでもいいわ。


21世紀最大の天体物理学上の成果の一つになるかも知れない重力波の観測成功。片や100年に一度の科学的大発見、片や年に数人は現れる不届き政治家・芸能人の醜態。どちらにニュースバリューの重きを置くべきか、もはや自明の理である。日本のメディアはアホなのか。視聴者たる国民の知的関心をナメている。