嗚呼、幻と消えた学年1位 | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

最近、ここ1、2年ほどだろうか?
俺はしばしば同じ夢を見る。

夢の中で俺は中学生、校内テストを受けている。

各教科、会心の高得点!
しかし学年1位は獲れず、俺は常に2位なのだ。

生理学者F・クリックは言う。
「夢とは、過去の記憶を忘却するために見るものである」

過去の記憶…?ならば思いっきし思い当たる!!

しかしやはり分からない!
なぜそれが、遥か時を経て今さらになってなのだろうか!?




さてここからは、
俺のちょっとイタイ「過去の栄光自慢」にお付き合い願いたい。

中学時代、俺はベラボーに勉強が出来た!

全県定期模試では5教科で常時偏差値73!
教科別のMAXは数学で偏差値80!!

しかし校外でそれほどの成績を収めながら、
俺は校内テストで、ただの一度も学年1位を獲ったことがない!

超秀才A女史、天才型のB氏、
ヤツラが常に俺の前に立ちはだかったからだ!!




A女史、B氏、そして俺まきしま、
勉強に関しては、埼玉県S市立H中学校のBIG3!

しかし前2者と俺、教師の扱いはまさに雲泥の差であった!!

A女史は生徒会長!B氏は剣道部で県大上位のエース!
ともにH中学の期待を担うスーパー優等生!!

一方俺はというと…

テストでこそ高得点を獲るものの、
遅刻・欠席常連!宿題は未提出!部活はサボりまくり!

まさにH中学のウルトラ問題児!!

それこそ当時、蛇やトカゲ、ゴキブリのごとく、
俺は教師たちから嫌われまくっていた。




さて中2の終わり、「全国一斉学力テスト」!!

公立高校の本試験になぞらえ、
国・数・英・理・社各40点、計200点満点で得点を競う!

「こりゃあ、中間・期末などまるで比較にならない超特大イベント!
いよいよ俺の本気を見せる時が来たようだな!!」

準備は万端!
いつにも増して気合い十分でテストに臨む俺。




そして1週間後、各教科続々と答案が返ってきた!

社会科の時間、テスト返し。
当時の担当は忘れもしない、C先公!

社会の点数は…やっちまった!痛恨の失態、33点!
…って、え?おかしいだろ、これ!?

○の数をどうカウントしても、答案は38点なのだ!!

当然、C先公に詰め寄る俺!
「この答案、どう見ても38点ですよね?」

そしてC先公の返答に、俺は我が耳を疑った!

「字が汚すぎ!だから5点減点」

はァ?書道のテストか、これは!?
そんな悪意に満ちた採点、聞いたことねえよ!!




さらに1週間後、ついに学年順位発表!

   1位  A女史   185点
   2位  まきしま   183点
   3位  B氏   182点

俺の憤慨、もうお分かりいただけたであろう!

社会科C先公の独断サジ加減-5点がなければ、俺は188点!
堂々の学年1位だったのだ!!

あれからもう20年。
しかし俺はいまだにあの1件、C先公が許せん!

いつかC先公の家を見つけ出し、
必ずこの手でピンポンダッシュをしてやる!!




さてB氏と俺は以後20年、今尚深く親交ある仲だ。

けれどA女史とは一度も口を聞いたことがない。
YES!めちゃくちゃ仲が悪かったのだ!!

俺がなぜA女史を嫌っていたのか?
理由は簡単!A女史が俺を嫌っていたからだ!!

しかしそんな確執も思い出となった今、
A女史と再会し、お茶でもしてみたいものだ。

そしてぜひ聞いてみたい!
「なぜあの時、俺を嫌ってたの?」

「顔が生理的に受け付けない」とでも言われるだろうか?