文章を綴るということ | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

例えば絵画というアート分野、
その表現手法は極めて自由度が高い。

それに比べ、文章を綴るということ。

そのなんと制限的で、
なんと不自由極まりないことか。



白い紙テープがあるとする。

そして50色の色鉛筆を用いて、
紙テープにバーコード状に縞線をひいていく。

色の順列は任意であり、
しかし線を羅列する以外の表現は許されない。

そして出来上がった、
50色の縞線を連ねたグラデーション。

果たしてそれをアートと呼べるだろうか。



文章を綴るとはそういうことである。

とてつもない制約の中で、
かろうじて許される表現行為。

それをアートに昇華させる文章家たち。
彼らに敬意の念を禁じ得ない。