自慢ではないが、
俺は小説というものをほとんど読んだことがない。
33年間、これまでの半生でせいぜい5冊程度だろうか?
その代わりと言ってはナンだが、少年時代、
手塚治虫、藤子・F・不二雄作品を貪るように読んだ。
ドラえもん、火の鳥、ブラック・ジャック…
それこそ数え出したらキリがない。
これら漫画作品について、少なくとも俺は、
文学作品に比べて高尚性・芸術性に劣るとは全く思わない。
さて「サブカルチャー」とは、主流文化に対し、
一部の集団だけを担い手とする副次的文化を指す。
そして一般に、漫画・アニメもこれに含まれる。
しかし以下のランキングを見て欲しい。
これは昨年10月放送の世界一受けたい授業SP、
「教育者に聞いた世界に誇れる日本の名作ベスト50」である。
1位 富嶽三十六景・神奈川沖浪裏
2位 ドラえもん (漫画・アニメ)
3位 アンパンマン (漫画・アニメ)
4位 まんが日本昔ばなし (漫画・アニメ)
5位 かさじぞう
6位 走れメロス
7位 源氏物語
8位 はだしのゲン (漫画・アニメ)
9位 ごんぎつね
10位 ぐりとぐら
11位 鶴の恩返し
12位 泣いた赤おに
13位 てぶくろをかいに
14位 銀河鉄道の夜
15位 100万回生きたねこ
16位 スラムダンク (漫画・アニメ)
17位 ワンピース (漫画・アニメ)
18位 相田みつを詩集
19位 ブラック・ジャック (漫画・アニメ)
20位 かぐや姫
21位 鉄腕アトム (漫画・アニメ)
22位 桃太郎
23位 一休さん
24位 おくりびと
25位 モチモチの木
26位 ドラゴンボール (漫画・アニメ)
27位 風神雷神図展風
28位 ALWAYS三丁目の夕日
29位 ルパン三世 (漫画・アニメ)
30位 坊っちゃん
31位 男はつらいよシリーズ
32位 五体不満足
33位 ウォーターボーイズ
34位 こころ
35位 ゲゲゲの鬼太郎 (漫画・アニメ)
36位 永遠の0
37位 ゴジラシリーズ
38位 となりのトトロ (漫画・アニメ)
39位 ハチ公物語
40位 美味しんぼ (漫画・アニメ)
41位 巨人の星 (漫画・アニメ)
42位 浦島太郎
43位 いないいないばあ
44位 機動戦士ガンダム (漫画・アニメ)
45位 太陽の塔
46位 ノンタンシリーズ
47位 ジャングル大帝 (漫画・アニメ)
48位 羅生門
49位 名探偵コナン (漫画・アニメ)
50位 だるまちゃんシリーズ
漫画・アニメはなんとジャンル別で最多、
実に17作品がランクインしている。
漫画・アニメを果たしてサブカルチャーと呼ぶべきだろうか?
確かにその大多数の作品について、
支持するのはマイナリティと言われる人たちであろう。
しかし漫画・アニメ、ある程度の数の作品が、
主流文化としての地位を確立しているように思える。
逆に、ドラえもんよりも国民的認知度が高い文学作品、
一体何が挙がろうか?