日本を代表する漫画・アニメを3次元ベクトルを用いて評価する!! | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

我々にとって全ての評価対象、
それは”質的事象”と”量的事象”に大別される。

そしてそのうち数で言うなら、
圧倒的に質的事象の方が多いだろう。

マリリン・モンローの妖艶さ、エルヴィス・プレスリーの革新性、
マイケル・ジャクソンのセンセーショナリズム…

これらは皆質的事象であり、量的評価・比較はナンセンスだ!

…と、果たして言い切れるだろうか?

”質”と”量”を短絡的な2元論に基づき、
対極的概念として片付けてしまうのはいかがなものか?

   「”量”を手段とした想定モデルを”質”に漸近させていく」

少なくともこの試み自体は、肯定されて然るべきだろう。
なぜなら、それこそが自然科学の本質だからである!!

そこで今日は、質的事象の身近な代表例として、
漫画・アニメ作品をベクトルの概念を用いて量的評価する!





まずは高校数学のおさらい!
全ての物理量は以下の2つに分類される。

   ◆スカラー量(方向性を持たない物理量)
      距離 質量 時間など 

   ◆ベクトル量(方向性を持つ物理量)
      速度 加速度 運動量など

ここでは、解析手段として3次元ベクトルを用いる。

3次元ベクトルV3はx、y、zの3つのスカラー量を成分に持ち、
以下のように表記する。

   V3=(x、y、z)

また、その絶対値は次のように算出される。

   |V3|=√(x^2+y^2+z^2)

尚、3次元座標空間を示したものが下図となる。

3/23







それでは上述の3次元ベクトルを用いて、
いよいよ漫画・アニメ作品を比較評価していく!!

まずは古今の日本を代表する漫画・アニメ24作品をピックアップ!

   サザエさん   ドラえもん   それいけ!アンパンマン
   ドラゴンボール   スラムダンク   ワンピース
   ナルト   名探偵コナン   美少女戦士セーラームーン
   ちびまる子ちゃん   クレヨンしんちゃん   ポケットモンスター
   ルパン三世   ゴルゴ13   新世紀エヴァンゲリオン
   鉄腕アトム   機動戦士ガンダム   宇宙戦艦ヤマト
   天才バカボン   フランダースの犬   アルプスの少女ハイジ
   となりのトトロ   風の谷のナウシカ   天空の城ラピュタ

そしてベクトルの成分となる評価指標は3つ!
(x)広範性、(y)熱狂性、(z)多角性と定める。

(x)広範性

広範性とは、老若男女を問わず、
どれほど幅広い層から認知されているかを示す指標である。

この部門、トップを行くのは文句なし!
国民的超長寿アニメ・サザエさん!

次いでドラえもん、アンパンマン、ドラゴンボールか?

   10  サザエさん
   9  ドラえもん
   8  アンパンマン  ドラゴンボール
   7  ワンピース  アトム  バカボン
   6  コナン  ちびまる子  クレしん  ガンダム  トトロ
   5  セーラームーン  ヤマト  フランダース  ハイジ    
   4  ポケモン  ルパン  ナウシカ  ラピュタ   
   3  ゴルゴ
   2  スラダン  ナルト  エヴァ
   1

(y)熱狂性

熱狂性とは、どれほど熱烈にファンから支持され、
社会的ブームを巻き起こしたかを示す指標である。

1963年、日本初のテレビアニメ放送!
当時のフィーバーぶりはまさに想像も及ばず、鉄腕アトム!

それに続くは、現在最強の超特大ブーム・ワンピース!

   10  アトム
   9  ワンピース
   8  ドラゴンボール  ガンダム  
   7  ポケモン  エヴァ  ヤマト
   6  ドラえもん  スラダン  コナン  セーラームーン  トトロ
   5  ナルト  ちびまる子  フランダース  ハイジ  
   4  ルパン  ナウシカ  ラピュタ
   3  クレしん  ゴルゴ  バカボン
   2  サザエさん  アンパンマン
   1

(z)多角性

多角性とは、漫画・アニメの枠を越え、
どれほど多岐に渡る分野で活用されてるかを示す指標である。

漫画、テレビアニメ、映画、各種イベントに企業プロジェクト、
そしてCM起用は果たして何社かドラえもん!

追随するのはワンピース、そしてポケモンだろう!

   10  ドラえもん
   9  ワンピース  ポケモン
   8  ドラゴンボール  ガンダム
   7  エヴァ
   6  コナン  クレしん  セーラームーン
   5  アンパンマン  アトム  ヤマト  トトロ
   4  ちびまる子  ルパン  ナウシカ  ラピュタ    
   3  サザエさん  ナルト  バカボン  フランダース  ハイジ
   2  スラダン  ゴルゴ
   1

以上より、各漫画・アニメの評価指標を、
3次元ベクトルV3=(x、y、z)として表記。

その上で、それぞれ絶対値|V3|を算出する!

   サザエさん=(10、2、3)   |サザエさん|=10.63
   ドラえもん=(9、6、10)   |ドラえもん|=14.73
   アンパンマン=(8、3、5)   |アンパンマン|=9.64

   ドラゴンボール=(8、8、8)   |ドラゴンボール|=13.86
   スラダン=(2、6、2)   |スラダン|=6.63
   ワンピース=(7、9、9)   |ワンピース|=14.53

   ナルト=(2、5、3)   |ナルト|=6.16
   コナン=(6、6、6)   |コナン|=10.39
   セーラームーン=(5、6、6)   |セーラームーン|=9.85

   ちびまる子=(6、5、4)   |ちびまる子|=8.77
   クレしん=(6、3、6)   |クレしん|=9.00
   ポケモン=(6、7、6)   |ポケモン|=12.08

   ルパン=(4、4、4)   |ルパン|=6.92
   ゴルゴ=(3、3、2)   |ゴルゴ|=4.69
   エヴァ=(2、7、7)   |エヴァ|=10.10

   アトム=(7、10、5)   |アトム|=13.19
   ガンダム=(6、8、8)   |ガンダム|=12.81
   ヤマト=(5、7、5)   |ヤマト|=9.95

   バカボン=(7、3、3)   |バカボン|=8.19
   フランダース=(5、5、3)   |フランダース|=9.27
   ハイジ=(5、5、3)   |ハイジ|=9.27

   トトロ=(6、6、5)   |トトロ|=9.85
   ナウシカ=(4、4、4)   |ナウシカ|=6.93
   ラピュタ=(4、4、4)   |ラピュタ|=6.93

日本を代表する漫画・アニメの3次元ベクトル評価!
絶対値に基づきランキング、栄えあるTOP10は以下となった!!

   1位  ドラえもん   14.73
   2位  ワンピース   14.53
   3位  ドラゴンボール   13.86
   4位  鉄腕アトム   13.19
   5位  機動戦士ガンダム   12.81

   6位  ポケットモンスター   12.08
   7位  サザエさん   10.63
   8位  名探偵コナン  10.39
   9位  新世紀エヴァンゲリオン   10.10
   10位  宇宙戦艦ヤマト   9.95

第1位に輝いたのは、国民的SF作・ドラえもん!

そして新旧少年ジャンプ発・社会現象、
ワンピース、ドラゴンボールが2位、3位に飛び込んだ!





さて、質的事象を量的数値化によって考量するという試み。

その一例として、歴代の漫画・アニメ作品を、
3次元ベクトルという数学的ツールによって評価した訳だが…

もちろん、元来計量化が困難な質的事象を、
たった3つのスカラー成分で完全に解析出来たとは言わない!

しかし今、n次元ベクトルVnを以下のように定める。

   Vn=(d1、d2、d3…dn)
   |Vn|=√(d1^2+d2^2+d3^2+…+dn^2)

そして次のように仮定を為す!

   「n→∞とした時、任意の質的事象についてVn解析により、
   全ての質的因子を網羅した量的考量が可能である」

もし上記命題を真とするならば…
その時導き出されるのは、以下の帰結である!!

   「”質”とは”量”が無限に集合したものである」