劇団四季の「ライオンキング」は今年で18年目、
前人未到の国内通算1万公演も目前である!
これは一般認識と言っていいだろう。
ライオンといえば百獣の王!百獣の王といえばライオン!
しかし!俺は常々思うのだ。
「誰が最初に言い出したんだ?
ずいぶん弱っちい王様をチョイスしたもんだな!」
キッパリ言おう!ライオンは百獣の王でも何でもない!!
ならば、地上最強の動物とは一体何であろうか!?
それは範馬勇次郎である!!
マニアックなボケをキッチリ外したところで、
以下、動物の戦闘力について論を進めていく。
まず、250kgのライオンと350kgのシベリアトラが闘ったら、
間違いなくシベリアトラが勝つ!
よって、百獣の王はシベリアトラ!!…ではない。
最強の肉食獣は現存する最重量肉食獣、
体重800kgのホッキョクグマであろう。
ならばホッキョクグマこそ地上最強の動物か!?
いやいや、それもあくまで肉食動物に限ればの話。
もしホッキョクグマが体重6tのアフリカゾウに出くわしたら、
それこそ尻尾を巻いて逃げ出すだろう。
よって現存する陸上動物、最強はアフリカゾウである!!
このように、猛獣にとっては体重こそが戦闘力!
体重差を覆して勝利することは、不可能に近く困難だ!
しかし、例外もいる。
例えばカマキリは、自重の何倍もの獲物を捕食する!
では、仮にカマキリがライオン、トラサイズになったら、
アフリカゾウを倒せるか!?
まあ、まず無理だろう。
生物の体重はスケール比の3乗に比例するのに対し、
筋断面積はスケール比の2乗にしか比例しない。
これが何を意味するか?
昆虫サイズの生物は、重力の制約をほとんど受けない!
例えるなら、重力の小さい星で闘っているようなもんだ!!
すると軽量級のカマキリには、以下の利点が生じる。
・踏みつぶされても効かない
・ふっ飛ばされても効かない
・体重を乗せた打撃もまるで効かない etc
カマキリはあのミクロサイズだからこそ、
昆虫界の無差別級チャンピオンたりえるのだ!!
ここで話は恐竜時代へタイムスリップ!
体重7tのティラノサウルスであれば、
恐らくアフリカゾウを捕食することも可能であっただろう!
今から6500万年前、白亜紀後期。
ティラノサウルスはまさに暴君竜として、
生物界の食物連鎖の頂点に君臨していた。
よってここに決定!
地上最強の動物はティラノサウルス!!…でもない。
ティラノサウルスが王者になれたのは、
白亜紀後期には超大型恐竜が皆姿を消していたからだ。
さらに時代を遡って1億5000万年前、ジュラ紀後期。
全長30m、体重130t!
現在知られる最大の恐竜・ウルトラサウルス!!
もしティラノサウルスが同時代に対峙していたら、
どう考えても勝ち目はなかったであろう。
では、最後になってやっと本題!
結局のところ、地上最強の動物は一体何なのか!?
まず前置き!言うまでもなく、陸上動物と海洋動物、
その戦闘力を比較することは事実上不可能だ。
その無茶を承知の上で、無理やりNo.1を決めるなら…
ようやく本当の本当に決定!
地上最強の動物は現存するシロナガスクジラである!!
全長34m、体重200t!
生物史38億年、見渡してもその巨体は規格外だ!!