静寂に鼓動が鳴っている静寂に鼓動が鳴っている。 熱い吐息だけが、私が生きている証。 駅から遠いアパートの一室。 散らかった小部屋、私のただ一つの居場所。 過去が襲って来る。未来が重く圧しかかる。 だから面白くもない今にしがみつく。 テレビもつけず、音楽もかけずに、 ベッドで天井を見つめ、そっと目を閉じてみる。 私の前から世界が消えたのか、 それとも世界の中から私が消えたのか。 静寂に鼓動が鳴っている。 熱い吐息だけが、私が生きている証。