遠い遠い生い立ちも、懐かしい顔ぶれも、
輝かしい思い出も何もかも。
過去は全て捨てて生きて来た。
そうすることでしか、私は前へ進めなかった。
けれど忘れられない、忘れたくないよ。
かけがえのない時間が、確かにそこにあったから。
私が一番幸せだった頃、
ねえ、あなたはちゃんと幸せだった?
信じられないよ。未来など必要ない、
この今が永遠に続けばいい、本気でそう思えた。
あなたのそばで死にたかった。
この先何十年、何もない道を歩むくらいなら。