以前、ちゃんと教養を備えた四大卒の友人と、
どういう流れだったか、宇宙の話になった。
そして俺は驚愕した!
なんと彼は、宇宙の中心は太陽であり、
全ての星々はその周りを回っていると思っていたのだ!!
いやいやいや、太陽系など宇宙のごく一部、
そんなのは誰もが知る一般常識…
ではないのかも知れない。
確かに高校の地学の授業、
俺が宇宙について教わったのは太陽系までである!
特にそれ以上、自身で興味を持たない限り、
太陽が宇宙の中心だと思っても、何ら不思議ではない!!
よって今日は、宇宙の大規模構造について、
文系なりに説いていきたいと思う。
(1)恒星系
「恒星系」とは、例えば我々が良く知る太陽系のことである!
太陽のように自身で燃えて光熱を発する星を「恒星」、
地球のように恒星の周りを公転する星を「惑星」と呼ぶ。
水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星。
太陽系には8つの惑星と、
その他無数の小惑星・彗星が存在する!
また、太陽系の直径はおよそ300億kmである!!
(2)銀河
太陽のような恒星がそれこそ無数に集まり、
巨大な星の集団を構成したものが「銀河」である。
ちなみに我々の太陽系は、「天の川銀河」に属している。
天の川銀河は実に2000億もの恒星からなり、
その直径はなんと10万光年!!
「1光年」とは、この世で最速の光が1年かけ進む距離、
およそ9兆4600億km!
もはやとうに我々の宇宙航行技術を越えている!!
太陽は天の川銀河の外れに位置する、
2000億もの恒星のうちの一つに過ぎない。
(3)銀河団・大銀河団
さらに銀河は無数に集まり「銀河団」を形成し、
銀河団どうしも集まってより巨大な「大銀河団」を形成。
俺は思う!高校地学でここまでくらいは教えるべきだ!!
(4)観測可能な宇宙
さて現在、宇宙観測技術はめざましく進歩している!
今後、宇宙の全貌はより明らかになるだろう。
しかしである!
我々が観測できるのは、半径465億光年以内の宇宙!
それより外の宇宙は、絶対に見ることが出来ない。
たとえ将来、どんなに天体望遠鏡が発達してもだ!!
宇宙誕生以後の時間、光の速度には限りがある。
よって465億光年より遠くの宇宙からは、
まだ地球まで光が届いていないのだ!!
半径465億光年!我々が見知ることが出来る範囲の宇宙、
これを「観測可能な宇宙」という。
(5)全宇宙
半径465億光年、とてつもなく広大な観測可能な宇宙!
しかしそれさえも、「全宇宙」のスケールから見れば、
塵どころか原子一つにも満たない!!
全宇宙の大きさについては諸説あるが、
一説によると、10の10乗の10乗の122乗光年!
もはや数字の化け物だ!!
10の10乗の10乗の122乗、
もしこれを、まともに10進法表記しようと思ったら…
一生かけて0を書き続けても到底終わらない!!
以上、お付き合い感謝!これら宇宙論の知識は、
実生活どころか受験でさえ使わないだろう。
しかし、宇宙時代の幕開けと言われる昨今!
宇宙に関する一般教養レベルが、
地動説時代で止まってる!!それもいかがなものか?