これは意外と知られた話であろう。
「人体の血管を全て繋ぎ合わせると、
実に10万km、なんと地球2周半分にもなる!!」
好奇心旺盛な方であれば、自ずと疑問が湧いて来よう!
「地球2周半分!そんな長いものが、
果たして人体の中に収まるのか?」
ところが現実には、ちゃんと収まっている!
長すぎて体からはみ出た血管を引きずりながら歩いてる人など、
少なくとも俺は見たことがない!!
それでも拭い去れない「本当に!?」
ここは計算で確かめてみるのが一番だ!!
まず人体の血管、その全てが毛細血管であると仮定。
よってここでは図のように、血管を断面が正方形、
対角線0.01mm、長さ10万kmの恐ろしく細長い直方体とする。
そしてその総体積が、
人体に収まるサイズであれば良いのだ!
(1)血管の断面の面積を求める
まず、単位をmに合わせる。
0.01 mm=10^(-5) m
対角線から正方形の面積を求める公式、
(対角線)×(対角線)×1/2=(正方形の面積)より、
10^(-5)×10^(-5)×1/2=5×10^(-11) m2
これが血管の断面積の面積である。
(2)血管の総体積を求める
まず、単位をmに合わせる
100000km=10^8 m
直方体の体積を求める公式、
(断面積)×(長さ)=(直方体の体積)より、
5×10^(-11)×10^8=5×10^(-3) m3
以上より全身の血管の総体積は、およそ5リットルになる!!
人体の血液量は、成人男性で約5リットル!
よって上記計算結果は、極めて妥当であると言えよう。
だとしてもだ!
試算をした俺自身、どうしても信じ難い!
だってこの身体の中に10万km!地球2周半だぜ!?