東日本大震災・横浜から埼玉県北に帰る男(その1) | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

その時、俺は横浜にいた。


横浜市関内駅、カラオケ・ビッグエコー。
それは神奈川県内に住む彼女との、
数ヶ月ぶりのデートであった。


それは午後2時過ぎに起こった。


始めは緩やかな横揺れ。
そしてそれは徐々に激しさを増し、
やがて立っていられぬほどの強振動!


彼女
「ちょっと…何かヤバくない?」

「ははは…大袈裟だな」


震度4?いや震度5弱?
恐怖こそなかったが、
それはかつて俺が、
経験したことのないほどの激しい地震であった。


そしてそれが10数分と続く頃、
俺は予感した。


何かが起こった、
俺の把握能力を超える何かが―――


彼女
「ねえ、外に出ようよ?」
彼女に従い、カラオケ店の外へ。


そして俺は、
”異常さ”を目の当たりにすることとなる!!


足元のアスファルトに走る亀裂、
飛び散るガラスの破片。
駅前広場には人・人・人だかり!
そして関内駅は…シャッターで封鎖されていた―――


(続く)