【妄想劇場】 想い | まきしま日記~イルカは空想家~

まきしま日記~イルカは空想家~

ちゃんと自分にお疲れさま。

いつだってそう、
想いを寄せられるなんて、私にとっては当たり前のこと。
罪な女?理不尽な言い方ね。
私は別に何も仕向けてないわ。

何十人だったかしら?
顔なんてイチイチ覚えてられないわよ。
好意を抱くのはあなたたちの自由。
でも私に応える義理は無いわ。

そしてあの夏、あなたに出会った。
でもあなたには想い人がいた。
私の20数年にも勝る一瞬、
私の20数年よりも苦しい痛み。

人の想いの重さを知った。
誰もが皆、かけがえのない心を差し出してくれていたのだ。
私はそれを何て軽く見ていたのだろう。
私は何て浅はかな女だったのだろう。