結婚して間もない頃、些細なことで喧嘩になった。

喧嘩になることは、どの夫婦にもよくあることだと思うけれど、

うちはとにかく会話が成立しない。

 

大概、私の方から気に入らないことや、やめてほしいこと、改善してほしいことを伝えることによって、我が家のケンカは勃発する。

なんでいつもこうなるんだろう?と良く考えるんだけど、それはいつも夫のペースに少なからず合わせている私がいるから、些細な不満が残るのだと思う。

多くは「やってもらったから、まあいいか」で済むのだけれど、時々「こうしてほしい」「このタイミングはやめてほしい」など思う時があり、どうしても言いたくなる時がある。

 

夫は私から指摘されることや、ダメ出しされることが嫌いだ。

私はそんなつもりはなくて、「希望」を伝えているつもりだけれど、それが夫からしたら「指摘」に感じてしまうようだ。

だから余計に機嫌が悪くなる。

 

私 「〜してほしい」

夫 「…やったでしょ」

私 「〇〇やってくれたのは嬉しいけど、今度は〜なやり方でやってほしい」

夫 「前に〇〇(私のこと)だって、△△できなかったじゃん!」

 

わかりにくいかもしれないけれど、私から発信した夫への希望が、受け入れられずに夫から私への文句になることがよくある。

私からしてみれば、文句ある時に言えばいいじゃん!って思う。

私が伝えた時に、そこにフォーカスを当てないで、私の方ができてない…という方に話を持っていく。

それでモヤモヤが残っていくのが常。

頑張って食い下がることもあるけれど、どんどんおかしな方向に話はいってしまう。

決して夫から「じゃあ〇〇してみるね」「〜はごめんね」とはならない。

 

ある日、あまりにも消化不良で、言いたいことも伝わらず、キーってなってしまって、

家出したことがある。

と言っても、帰る実家もないし、行き先はない。

ひたすら外をうろうろ。

 

当時、携帯電話はあったから、連絡は取れたはず。

でも連絡はなし。

 

あまりにもやることなくて、夫が探している感じもなかったので、仕方なく家に帰った。

そしたら夫は寝ていた…

 

次の日、心配じゃなかったの??って聞いた。

心配だけど、勝手に出て言ったんでしょ?と言われた。

普通、心配だったら探さない?って聞いてみたら、探して欲しかったら探してって言えばいいじゃん…との答え。

 

夫の言葉は間違っていない。むしろ正論。

…でも私の孤独感は増していく…

私が悪いんだ、私が間違っているんだ…と思うことで、次に進むクセみたいなものが自然についていったと思う。

私の夫はとにかく「いい人」だと思う。

人のために自分の力を惜しみなく注ぐことができるし、基本的に間違ったことはしない。

 

ただし力の注ぎ方はあくまでも自分のペースで。

自分の思いついたように。

 

それでも感謝してくれる人、ありがたいと思う人がオールオッケー!

実際にいろんな場面で、うちの夫は活躍してきたと思う。

 

私ももちろん助けられてきたことはたくさんある。

でも私はいつも夫のペースで助けてもらうことに、少々の違和感を感じていた。

 

本当は私もやりたいのに、やってくれるから感謝しないといけない。

周囲は夫「いいご主人だね」というけれど、夫のペースに乗っからないといけない私の小さなプライドは捨てないとうまくいかない。

夫はいいご主人、私はいいご主人を持った妻…この図式はいつまで続くのだろう?

 

私の性格にも問題はあって、私はきっと男性的な性格なんだと思う。

自分でできることは自分でしたらいいとどこかで思っている。

 

夫にとっても私のような妻はもしかしたらめんどくさいんだろうなとも思う。

夫のやってくれることに対して「ありがとう」と依存心を持って言ってくれる人が一番うまくいくと思うから。

 

でも何かをするときに、話し合いながら作り上げていくこと…私はそれがしたかった。

生活の中での幸せを増やすために、話をしながらあーだこーだいうこと…それは当たり前のことと思っていた。

 

でも夫はそれができない人だった。

それに気づいたのはごく最近。

ずっとどうして?なんで話してもわからない??とモヤモヤが続いていた。

 

喧嘩になっても、夫は私の予想する反応のはるか上の返答をしてきた。

その都度私は消化不良になる。

話し合いをしても、脱線しすぎて、最後は私はどうでも良くなる。

その都度、ストレスが溜まる。

 

カサンドラかもしれないと感じた時、目の前の霧がパーっと晴れた気がした。

私が感じる孤独感、モヤモヤは間違っていなかったんだと。

 

 

夫とは30年以上一緒にいたので、大体のことは把握していると思っている。

ただし、あくまでも私とは別人格なので、事実や夫の感情の正確なところまではわからない…ということを、あえて記した上で、夫について書いていこうと思う。

 

夫の実家は裕福だ。

ただし、夫の父、つまり義父が経営者として成功したからであって、もともとは貧乏で慎ましい暮らしをしていたらしい。

 

私が初めてご両親に会った時、ものすごく上品で驚いた。

あっ、これ場違いだ…と思った。

最初にお食事と言って連れて行ってもらったところはお寿司屋さん。

もちろん回らない 笑

 

2回目の訪問の時に、当時彼氏だった夫が実家に泊まって…とやたらいうので、泊まったことがある。

その時に妹さんたちも私が買わないようないい服を身につけていて、パジャマでさえも良さげなものを身につけていて、話をしていても、あまりにも世界も価値観も違いすぎて、その晩布団の中で大泣きしていますぐ帰りたいと思ったことを覚えている。

 

別室で寝ていた夫は、もちろんそんな私に気づくはずもなく、

翌日、私が感じた違和感を一生懸命に説明したんだけど、

「そんなのみんな気にするような人じゃない」で終わり。

 

あーそうなのかなぁと思った、当時の素直な私。

もっと自分の気持ちに寄り添ってあげればよかったなと今となっては思う。

 

夫の実家は素敵、私の実家は貧乏

格的にも夫の実家が上…みたいな構図が私の頭の中に無意識にできてしまい、

私の価値観を押し通すなんてことは到底できなかった。

 

うちの両親は金銭面ではどうしようもなかったけれど、愛情はある人だった。

教育熱心でもなんでもなかったけど、日々の中で美味しいものを作ってくれたり、夏は1泊の民宿旅行に行ったり…

贅沢なことは何もなかったけれど、できる範囲での楽しみはたくさんもらっていたように思う。

後に私は3人の子育てをするのだけれど、3人の子育てを子どもファーストでできたのは、

両親が私を自分の事よりも子供のために…という思いで育ててくれたからだと思っている。

(金銭的なことは除く)

 

でも夫の両親も決して愛情がないことなどなく、特にお義母さんは愛情豊かで本当にいい人です。