夫婦関係というものは、他人同士が一緒に生活するわけだから、少なからず難しい面があると思う。

フラットな立場で、お互い感じたことを話し合い、時には妥協し、時間とともにその夫婦なりの関係性を築いていくのがいいのだろうけれど、なかなかうまくいかない夫婦の話も聞く。

性格、生い立ち、環境…

 

私が自分の考えに自信が持てないのは、私自身の生い立ちにあると思っている。

私は今から50年前に誕生。

ほどなくして、両親が別居、離婚…

 

私の母は幼い私を引き取って育ててくれた。

私は母との2人暮らしの時代をうっすら覚えている。

きっと、経済的に大変だったのかもしれない。

母方の祖母は早くに亡くなっていたので、母が頼れるのは母の姉だけ。

母は母なりに、子供を抱えての将来に絶望していたのかもしれない。

でもその時の私は、幼心に穏やかな日々で幸せだったと思っている。

 

小学校に入った時に、母は職場の人と交際した。

その人はいつの間にか、母と私が住んでいた、狭い我が家に転がり込んできた。

数年後、子供ができ、母は再婚した。

その時にできた子が、私の妹だ。

 

妹はとても可愛かった。

自分で言うのもなんだけど、私はすごく妹を溺愛していたと思う。

 

…と同時に、新しい父親に対しては、私を可愛がってくれる反面、だらしない面が目についた。

特に金銭面。

 

いつしか両親はお金の件での喧嘩が絶えなかった。

私はさっさと別れたらいいのにとずっと思っていた。

でも別れなかったということは、母は多少なりとも依存体質だったのだろう。

 

とにかくお金の面ではいつも嫌な思いをしていた。

社会人になった時に、やっと自分自身で稼いだお金を管理できる!

親に振り回されずに生きていける!と思った。

 

…が、私が社会人になった途端、親のお金の無心は続いた。

数年後、私は親の借金を肩代わりする羽目になった。

数年かけてコツコツ返した。

 

私の夫はある時期から、そんな私をずっと見ていた。

…で、それでも私と結婚したいと言ってくれた。

 

夫の実家は裕福だった。

私の知らない世界がそこにはあった。

正直、結婚は立場が違いすぎると思ってた。

 

でも…結婚してしまった。

楽しい思い出はたくさんあるし、私の知らない世界をたくさん見ることができた。

 

…と同時に、私は常に劣等感と闘ってきた。