平成2年6月8日 認知症日記
夜中・・・
0:07
4:30
母は二回とも普通に自分で起きて
普通にポータブルトイレを使ってまた寝た。
念のため張り付いてちょっと介助(笑)
7時半
夜中のポータブルトイレに自分で行ったことを
覚えてるか聞いてみた
「夢うつつの中で誰かが
やってくれたような気がするけど
あんまりわかんない。あれは
あんたなの?」
"2人しかいないんだから
他にやる人居ないよ、私だよ"
「あぁそうか。なんであんなに
わかんなくなるのかねぇ~」
ん。まぁこの程度は問題ないか
笑ってるし今は正常みたいだね。
10時
明日のデイケア通所用の下着類を準備。
上着は昨日のうちに用意しておいた。
すると上着を指さして・・・
「これはパパがやっといてくれたから」
"それ、昨日私がやったんじゃん。
パパは10年前に死んじゃっていないよ"
「あ、そうかぁ」
言われれば気付くのかな・・・
適当にそうかぁって返事してるだけかな(;^_^A
11時
珍しく幼児用のひらがな練習帳を開き
かなの書き取りをし始めた・・・
右腕骨折の後遺症でうまくペンが握れず
字がまともに書けなくなったから
まずは幼児用の教材で大きいサイズの
ひらがなを書く練習することがある。
なんか一生懸命やってるから
何やってるのか見てみたら・・・
間違えたようで消そうとしてた
あれ?でもそれ消しゴムじゃなくない?
アイライナーで塗ってるやん\(◎o◎)/
確かに消しゴムはペン型のものを
使ってはいるけど・・・
それ化粧品だし消えないっしょ
やめろぉ~~~( ´Д`)ノ
あぁさっきちょこっと自分で化粧を
してたからそれでそのまま
使っちゃってるの?( ̄Д ̄;)
"これ消しゴムじゃなくて顔に
使う化粧品でしょう?"
「無効にしてあるから」
へ?何が無効なのよ(笑)
とにかく消えないっつーの
"これやめなよー"
「わたしがやったんじゃないよ」
いや今手に持ってるのはあんただ。
「お前にどうこう言われることじゃない」
言いたくないけどじゃぁやめて(~_~;)
"消えないでしょ?消しゴムじゃないよ"
「私じゃないよこれ」
なんだかポンポン返してくるけど・・・
話しにはならないな。。もういいや
"はいはい・・・"
仕方ない。引き下がっておこう
「明日は誰が迎えに来るのかね」
はい?(⌒▽⌒;)
突然に明日のデイケアの話?
さっきの続きは?
間違いに気付いてはぐらかした?
正常に戻った?
もう忘れた?
なんだかわかんないけど・・・
会話はなるべくしないと
無視するのは良い方向にいかないな。
"そうだねぇ。誰だろね。
曜日で決まってるわけじゃないしねー"
「早く起きないといけないから
起きれなかったら起こしてよ」
"うん。叩き起こしてあげるから"
また字の練習を始めたから
アイライナーと消しゴムを
こっそり置き換えておいた。。。