じゃぁ目の前の私は誰なのよ | 本当にひとりごと

本当にひとりごと

自分の人生が自分の為だけのものになったから、もう好きな事だけで生きていく

平成2年6月6日 認知症日記

 

ここどこ?状態になっちゃうのは

日常茶飯事としよう。

幸いにも独りで外出はできないから。

家の中なら迷子になってもいいよ。

 

でもそれ以上に多い症状は

やっぱり娘の行方が

わからなくなることだねー

 

朝起きて朝ご飯も済んで・・・

8時45分

 

「娘はもういないの?

まったくどこで何やってるんだか。

私達が起きた時にはもういなかったでしょ」

 

何度も言うけど母娘の二人暮らし。

私達?たちってふたりいるじゃん

娘がいないとしたらじゃぁここに

いる私は一体だぁれ?(^^;

 

ケンカになるからなるべく無視。

突っ込まれなければそのままスルー

 

無事にお昼食べて散歩も行って・・・

16時45分

 

「これからまた行くの?」

 

お風呂掃除してたのになんでやねん。

また行くってことは一度は帰って

来てたのか(;^_^A

 

「一緒にご飯は食べないし

知らないうちに遅く帰るし。

二人で食べてもつまんないから

もう一人連れて来てよ」

 

はいぃぃぃ?もうひとりって

一体誰連れてくるのさ(⌒▽⌒)

 

"うちはさ~3人家族だったじゃん。

父と~母と~娘~って。でも10年前に

父は死んじゃったから~今は娘と

二人しかいないでしょ~。

3人でご飯ってのは無理だねぇ~"

 

「もういい!何も言わないっ!」

 

怒っちゃった。

でも嘘は言えない。

適当にごまかしても忘れてくれるとは

限らないからちゃんと説明したんだ。

 

しばらくしたらちょっと

雰囲気が変わった・・・

 

「頭がどうかしちゃってて

わかんないよもう

とにかくひとりにしないで」

 

やっぱり時々正常になって何かが

おかしいって気付くんだと思う。

そしてそのおかしくなるってのが

不安なんだろうな。

 

"私が必ずいるから独りにはならないよ

今までだっていたでしょ。

あぁ~でも仕事の時だけはちょっと

留守番しててよ"

 

「それは今までちゃんとやってたよ。

仕方ないじゃないの」

 

うんうん。仕事は理解してるんだね。

仮に娘と認識してなかったとしても・・・

仕事以外で留守番させることは絶対に

ないから孤独にならないと思うんだけどな。

 

そう。買い物はもちろん私の通院も

一緒に連れて行くから(⌒▽⌒)

 

それにしても娘がいない時って

代わりに誰がいると思ってるのかなー

1日のうちに何度も出入りしてると

思ってんだなー。

 

まぁそんな時期もありましたけどね(;^_^A

別に娘ってわかんなくても構わんけどさ

人を連れて来いはやめてね。

娘に連絡しろとかさ(*´艸`*)

 

いずれは完全に顔認識

できなくなっちゃうのかなぁ