20数年前の母の話
母娘揃って高血圧って意外は
特に問題もなく近所の町医者に
毎月通院していた
ほぼ薬を貰うためだけに
その頃、女性の4人に1人は
乳がん・・・なんて記事を
読んだり検診が広く普及したりで
まぁガンに関心は高まってたかな
私はずーーーーっと右胸に
1cmくらいのシコリぽいのが
あって・・・
でもそれは脂肪のかたまり~って
言われてた
ある日、何かの拍子に
私は触ると脂肪のかたまりが
あるんだよーって母に話したら
母も自分の胸触ってみて
あぁ私もなんか手に当たるわって。
え?親子でそーゆー体質?
でもなんか感触違うような・・・
今度医者行った時に聞いてみなよー
ってことで、血圧の薬をもらいに
かかりつけ医に行った時に
相談してみたんだ。
先生が簡単に触診して
「そうねー
一度ちゃんと精密検査してもらえば
安心だから、紹介状書きましょう」
って。
あぁ確かに。どっちにしろ
検査すればわかるからねー
って安易に考えてた。
国立がん研究センターに
紹介状書いてもらって一緒に
検査に行ったんだわ。
検査の後の診察室で先生に
「ガンですね。
切って取っちゃいましょう」
って軽くあっさり言われた(笑)
がんセンターなんだし
先生から見たら日常的だろうけど
一瞬硬直したわ・・・
母なんか、あんたみたいに脂肪のかたまりが
あるだけだとばっかり思ってたって。
太ってるしガンはないだろうって(笑)
帰宅して父に伝えたら父は
「やっぱりガンか。手術するのか」
って。覚悟してた~って感じだった。
まだガンってのは不治の病で
短命ってイメージがあったからねー
半月後くらいかなベッドが空いて
入院できたのは。
2人部屋でゆったりしてて
過ごしやすい病室だったね
乳房全切除はせず・・・
どこにも転移もなくて
幸運だったみたいね
ホルモン剤を処方されて
飲んでたら肝臓の数値がめちゃ
悪くなったからやめたくらいで
あとはしばらく放射線治療して。。。
その後の検査も再発はなく・・・
膝が悪くなって人工関節の置換手術で
検査に行けなくなったのを機に
もう通院しなくなっちゃったけど。
その頃、母の知り合いでも2人
乳がんが見つかったって人がいて。
あぁ本当に多いんだな~って
思ったんだ。自分も気をつけなきゃって。
うちお一人はガンと気が付いたのが
かなり遅かったみたいで・・・
両乳房全摘したけど後から
転移も見つかってお亡くなりに。
母はその後、胆石が原因の腹痛を
起こして胆石を取る手術を
したんだけど・・・その際に
ピンポン玉くらいの腫瘍もあって
胆のう全摘しちゃいましたわ。
あれまぁ気付かなかったら
あちこち内臓に転移して
手遅れになるところでしたねぇ。
って状態だったみたいだけど
運の良い人だわ(;^_^A
結局、今はガンがあろうが
なかろうがどうでもいい年齢に
なっちゃいましたしね91歳だもん
偶然、私とくだらない話を
してた時に見つけたシコリが
がん発見のきっかけになって。
完治して長生きして
もういつ最期を迎えても
幸せな人生だったんじゃないかな
あまり良い想いはして
なかっただろうけどさ
終わり良ければ総て良し
・・・になるように
私はしっかり最期まで
看取らなくっちゃ。