実況・その4
Gli Anni d'Oroツアー
マックス・ペッツァーリの
ローマ公演の様子を
サッカーのテレビ実況風に
ご紹介しています。
Gli Anni d'Oroツアーのフル動画
(ローマ公演・1日目)"Max Forever Gli Anni D'Oro" (Full Show) Live in Roma "Stadio Olimpico" 23.06.2026
↑GO.ST. Live様より
この動画の40分から
実況形式でお届けします。
カエル:実況を担当
サソリ:解説を担当
(いらすとやさんのフリー素材より)
カエル:
現在はコンサート開始から40分、
8曲目が歌われたところです。
サソリ:
まだ序盤ですがスタジアムは
大きな熱気に包まれています。
カエル:
あ、スタジアムに動きがありました。
ここでVARです!
VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)
VAR(映像判定)じゃなくて
VTR(録画映像)ですよ。
事前収録していた映像が始まりました。
カエル:
向かって左手モニターには若い頃のMax、
右手モニターには今のMaxが映されています。
若いMax:
僕はどこに来たんだ?
すごい人の数だ!君たちは誰なんだ?
今のMax:
やあ、Max!落ち着いて。
僕たちは僕たちの歌のためにここにいるんだ。
若いMax:
えっとじゃあ、
君は未来の僕なの?
確かに似ているなとは思ったけど、
まさかこんなに老けるわけないだろ。
今のMax:
でも君は全然変わっていないね。
若いMax:
もうあの地下の練習部屋
では歌ってないの?
今のMax:
今でも歌ってるよ。
ただ今の練習部屋の中には
何千人もの人がいるけどね
若いMax:
えっ、本当に?
じゃあ何年も経って、
人がお金を払って
僕たちの歌を聴きに来ているってこと?
今のMax:
どうやらそうみたいだよ。
しかも歌詞まで覚えて
歌ってくれる人もいるんだ。
カエル:
Maxの家の地下室を使って
高校で知り合ったマウロと
2人で曲作りを始めるんですよね?
サソリ:
そうです。
自作のデモテープをラジオに
投稿したのが883の始まりです。
カエル:
883の物語はMaxだけではなく、
マウロと2人で始まったんですね。
※Mauro Repetto
マウロ・レペット
1968年(昭和43年)12月26日、
ジェノヴァ生まれ。
本名はMauro Antonio Repetto
マウロ・アントニオ・レペット
シンガーソングライター、作家、舞台芸術家。
Maxと共にポップデュオ883としてデビュー。
1994年、マウロは当時人気絶頂だった
883を脱退してアメリカに渡り
波瀾万丈な人生を歩みます。
一時は芸能界から離れていましたが
現在は舞台を中心に活躍しています。
フランス人女性と結婚して、
フランスに帰化しました。
一方、Maxはマウロ脱退後も883を継続しました。
若いMax:
信じられないよ。
でも僕は音楽だけで
生きていけるって分かっていたんだ。
まともな仕事なんてしなくても済むってね。
ねえ教えてよ。
僕はそのうち、あのメロドラマみたいな
歌詞を書くのはやめるんだよね?
今のMax:
まったくやめない。
それどころか、たくさんの恋愛や
プロポーズ、結婚式を彩る曲になるんだ。
そして、僕たちが歌ってきた物語は、
多くの人たちの物語でもあったんだと気づくんだ。
若いMax:
ねえMax。
今はステージに立つ時は自信満々なの?
今のMax:
いいや。でも自信があるように
振る舞うことは上手くなったよ。
それに、彼らが力を貸してくれるんだ。
自分で書いた歌を歌っていると、
観客がそれを僕以上に大きな声で
歌ってくれる瞬間があるんだ。
若いMax:
じゃあ、諦めなかった僕は
正しかったんだね。
今のMax:
その通り。
自分が何をしているのか
わかっていなかったあの頃でさえね。
若いMax:
この未来、気に入ったよ。
今のMax:
君を誇りに思うよ、Max。
若いMax:
その気持ちは嬉しいけど、
その服装だけは褒められないな。
でも、目の前には
もっとひどい格好の人もいるけどね。
カエル:
もっとひどい格好の人、というのは
こちらの方々の事でしょうか?
「Hanno ucciso l'Uomo Ragno」
「La regina del celebrità」
サソリ:
「Hanno ucciso l'Uomo Ragno
(スパイダーマンが殺された)」に
登場するスパイダーマンと、
「La regina del celebrità
(公式・「チェレブリタ」のクイーン)」に
出てくる女王のコスプレですね。

カエル:
よくみると彼の手首には
883とタトゥーが彫られています。
サソリ:
この暑さの中でコスプレ、
しかも最前列なんて
Maxガチ勢ですからね。
カエル:
熱中症には気をつけて下さいね。
さあ、動画に戻りましょう。
若いMax:
あっ待って。最後に一つだけ教えて。
あの変な曲「くそったれの広告」が
どうこうって曲はまだ歌ってるの?
今のMax:
冗談だろ?
あの曲は今でも僕たちの一番の代表曲だよ。
じゃあ、今から思い出させてあげるよ。
サソリ:
Hanno ucciso l'Uomo Ragno
アンノ ウッチーゾ ルォーモ ラーニョ
(スパイダーマンが殺された)
この曲で883は一躍有名になりました。
1992年のフェスティヴァルバールに初参加し、
Vota la voceでは最優秀新人発見賞と
最優秀アルバム賞を受賞しました。
Max Pezzali - Hanno Ucciso L'Uomo Ragno "Gli Anni D'Oro" Live in Roma "Stadio Olimpico" 23.06.2026
↑GO.ST. Live様より
カエル:
さあMaxの登場です!
衣装が替わっています!
白いTシャツに黒の半袖です。
サソリ:
さっきの間でリフレッシュできたのでしょう。
晴れやかな表情です。
カエル:
ステージは派手な赤と青のライトアップで
曲の不穏な世界観を演出しています。
サソリ:
大モニターはアメリカンコミック風になっていますね。
カエル:
おっとマイクを観客に向けています。
ここでMaxから観客へのマイクパスだ!
サソリ:
サビの部分を歌わせにきましたね。
観客もパスを上手く受け取り、歌で返します。
カエル:
いやー、これはお互いに信頼関係がないと
できない技ですよ。
サソリ:
マイクを向けても歌ってくれない
可能性がありますからね。
無茶振りでしたが観客も見事に歌い切りました。
カエル:
ここで次の曲ですね。
サソリ:
Non me la menare
ノン メ ラ メナーレ
(うるさく言わないで)
883のデビュー曲です。
1991年のFestival di Castrocaroで
決勝に進出しました。
Max Pezzali - Non Me La Menare "Max Forever Gli Anni D'Oro" Roma "Stadio Olimpico" 23.06.2026
↑GO.ST. Live様より
カエル:
Maxは両手を挙げて盛り上げます。
観客もオーオー!と続きます。
サソリ:
今度は赤い照明ですね。
カエル:
♫パルラーレ♫
カエル:
実況中ですが、
つい合いの手を入れてしまいました。
サソリ:
ここは観客が歌うお約束パートですからね。
この曲では多くの合いの手が入ります。
カエル:
さあ間奏になりました。
ここでMaxが気合を注入!
サソリ:
この後は長いラップですからね。
重要な局面です。

カエル:
決まったぁー!
Max、長いラップを一息で歌い切りました!
観客からはおおーの歓声が上がります。
サソリ:
ここが難しい局面だと
ファンは知っていますからね。
見事に歌い切りました。
安堵の表情です。
カエル:
さあ、次の曲になりました。
サソリ:
Rotta x casa di Dio
ロッタ ペル カーザ ディ ディオ
(神の家への道)
当時の若者のリアルな言葉遣いを
そのまま歌にしたのが画期的でした。
友達とのバカみたいな夜を描いた、
90年代イタリアの日常がわかる一曲です。
Rotta x Casa di Dio "Max Forever Gli Anni D'Oro" Roma "Stadio Olimpico" 23.06.2026
↑GO.ST. Live様より
カエル:
Maxが観客の手拍子を求めます。
今度は青の照明に切り替わりました。
サソリ:
大モニターには高速道路でしょうか?
トンネルの中を車が疾走しています。
カエル:
サイドモニターにはバンドメンバーや
観客も映っていますね。
♫シャララ〜♫
サソリ:
この曲にも観客との歌の掛け合いあります。
ジョルジョを映していますね。
サソリ:
この曲はギターの演奏も見どころの一つです。
すごいギターテクニックです!
カエル:
決まりましたね!
サソリ:
見事な演奏でした。
カエル:
さあ、次の曲です。
大モニターにはガラクタの山の上に
バイクとぬいぐるみの映像があります。
サソリ:
Cumuli
クムーリ
(積乱雲)
1993年に歌われたきりで
30年間歌われていなかった隠れた名曲。
2023年ゼロカルカーレのアニメ
「Questo mondo non mi renderà cattivo
(この世界は僕を悪者にしない)」で
使用されて再評価されました。
Cumuli "Max Forever Gli Anni D'Oro" Live in Roma "Stadio Olimpico" 23.06.2026
↑GO.ST. Live様より
カエル:
この曲はドラッグをテーマにしているんですよね?
サソリ:
そうです。明るい曲が多い883の中で
ヘロインをテーマを扱った重い内容です。
内容がセンシティブな為、あえて歌われず
30年間もベンチを温め続けていました。
カエル:
コアなファンには知られていたんですよね?
サソリ:
はい。
漫画家のゼロカルカーレがこの曲のファンで、
自身のアニメに使った事で復活しました。
Maxの歌で育った世代は現在、
30代半ば〜40代になっており、
各方面で活躍しています。
※Zerocalcare
ゼロカルカーレ
1983年(昭和58年)12月12日、
アレッツォ生まれ。
現代イタリアを代表する漫画家。
Netflixのアニメ化で国際的にも
知られるようになりました。
推しサッカーチームはASローマ。
カエル:
今回はいかがでしたか?
サソリさん。
サソリ:
歌と演奏はもちろん、
私は若いMaxと今のMaxの
二人の対話に胸が熱くなりました。
過去の自分に「君の道は合っているよ」と
エールを送っていましたね。
カエル:
実はMaxは883の成功から順風満帆に
歩んできた歌手ではないですからね。
サソリ:
ここにたどり着くまでの道のりは、
決して平坦ではありませんでした。
883の黄金時代は1990年代ですが、
マックス・ペッツァーリは今、
新たな黄金時代を迎えている
と言っても良いかもしれませんね。
9.Hanno ucciso l'Uomo Ragno
10.Non me la menare
11.Rotta x casa di Dio
12.Cumuli














