佐々木原正夫氏。1997年、松島にて(撮影/神立尚紀)
現代ビジネス 2024.06.28
15日午後、三四三空司令・源田実大佐は状況を確かめに、大分基地にあった第五航空艦隊司令部に飛んだ。さらに8月17日、司令は自ら紫電改を操縦、横須賀に向かい飛び立った。
源田司令が、大村基地に帰ってきたのは8月19日午前のことだった。このとき、司令は、東京で授けられてきた新たな任務を、出迎えた飛行長・志賀淑雄少佐に打ち明けている。
それは、近く連合軍が進駐してきて日本は占領されるが、天皇の処遇および国体(天皇を中心とする国家体制)の維持に対しては不透明なままであることから、天皇の処刑をふくむ最悪の事態にそなえて、皇統を絶やさず国体を護持するため、皇族の子弟の1人をかくまい、養育する、という秘密の作戦だった。
初めて知りましたが、興味深い記事ですよ。