《続編》フィリピンパブ嬢の経済学 中島弘象 (著) | ランゴワンの地図

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 2009年の8月、家の仏壇の引き出しから一枚の古地図を発見しました。地図の中央付近には、「ランゴワン」という地名が記してありネットで検索してみると、1942年1月11日、旧日本軍が初めて落下傘による降下作戦を行った、インドネシアの村の名前でした。

表紙に惚れて、買っちゃいそうですね。

 

 

 フィリピンパブ嬢との出会いと交際は、すったもんだの末に見事ゴールイン。これで平穏な日々が訪れるかと思いきや、妻が妊娠。 新たな生命の誕生とともに二人の人生は新たな局面に突入する。初めての育児、言葉の壁、親族縁者の無心と綱渡りの家計……それ でも「大丈夫、何とかなるよ」。異文化の中で奮闘する妻と支える夫の運命は? 話題作『フィリピンパブ嬢の社会学』に続く、抱 腹絶倒のドキュメント第二弾!!
 

(目次)

第1章 子ども、生まれる
自動車部品工場と掛け持ち/妊娠――生活保護の電話番号を渡される/妊婦健診の日本語がわからない
子供を産んで強くなる/夢のサラリーマン生活へetc.

第2章 日本で子どもを、育てる
医療費無料でも困ること/異国の地で一人での子育ては無理/外国人と行政の間の埋まらない溝
会話や読み書きはできて当たり前?/手提げ袋、靴入れ、給食袋……全部手作り!/母親の日本語力と子供の語彙力etc.

第3章 フィリピンの家族――終わらない送金
ピアスをあけるかどうか問題/外国人になって気付くこと/月10万円以上+医療費、学費……終わらない送金
いい加減、断ってくれよetc.

第4章 フィリピンハーフに生まれて
「泥水を飲んで生きてきました」/母親の愛情は感じたことがない/タガログ語を独学/フィリピンに帰れない
親戚の家をたらいまわし/フィリピン人の両親の間に生まれた「日本人」/ハーフなのに英語話せないの?
「スペインハーフ」というと反応が違う/生き辛さの理由etc.

第5章 在留資格という関門
家族が離れ離れになる不安/永住権申請は却下された/フィリピンパブ嬢たちのその後/長くなる契約期間
コロナ禍での在日外国人/フィリピンの家族とは会えない/ミカ、発表会でスピーチするetc.

 

Amazon.co.jp: フィリピンパブ嬢の経済学 (新潮新書) : 中島 弘象: 本

 

 

 

 前著は「現役フィリピンパブ嬢」が主題だったので面白かったですが、今回は日本で結婚・妊娠・出産を経験した「元フィリピンパブ嬢」の直面した壁の話なので、笑えない現実本でした。

 偽装結婚で入国したフィリピンパブ嬢が、病院や役所に行って言葉が通じない・漢字が読めないと言われても、素直に同情は出来ませんよね。アンミカと同じです。(笑) 

 フィリピンパブ嬢と、真剣に結婚を考えている人以外は、ネタとしても読む価値ないです。所詮、ヒモ男の他力本願的発想本だと思います。買わないで、図書館で借りて読んで正解でした。