小林旭が令和の芸能界を語る「脇役程度の連中が主役を張っている」 | ランゴワンの地図

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 2009年の8月、家の仏壇の引き出しから一枚の古地図を発見しました。地図の中央付近には、「ランゴワン」という地名が記してありネットで検索してみると、1942年1月11日、旧日本軍が初めて落下傘による降下作戦を行った、インドネシアの村の名前でした。

令和芸能界への怒りと失望を小林旭が語った。

 

 

2024.01.08 07:00週刊ポスト

 

 昔話で恐縮だけど、俺が20代で『銀座旋風児』や『渡り鳥』シリーズで主役を張った時は、撮影スタッフから「あんたの双肩に全員の生活がかかってんだぞ」と釘を刺されたもんだ。重圧の中で、なんとかお客さんを惹きつける演技をしようと死ぬ気で努力した。裕ちゃん(石原裕次郎)にしろ、勝ちゃん(勝新太郎)にしろ、俺と同時期に主役を張った役者はみんな覚悟が違ったよ。

 音楽の世界もだいぶ変わったね。若い連中がサングラスをかけて平気でテレビに出ている。ゴツゴツしたネックレスや指輪、ピアスを付けて、流行に乗って目立とうとするだけだ。

 アイドルも変な髪の色をしたのが大勢でワーワー出てきて、器械体操みたいなダンスをしてる。ピンで出てきて、「ああ、こいつはカッコいいな」と思わせる奴がいないよ。

 こうやって苦言を呈すると「老害だ」とか「偉そうなこと言いやがって」と睨まれるから、みんな口をつぐむんだ。俺のように堂々とモノが言える役者はもういない。昭和の芸能界を肌で知り、今日まで生きてきた人間は俺だけになってしまった。

 本来なら通行人や脇役程度の連中が主役を張っている。俺はもう、そんなテレビに出ることは御免被りたいよ。

 

 

 

 

 

 

 

 全4回、賛否両論有ると思いますが、面白いですよ。

 

 

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