優治の日常2
翌日の今日、いつもどおりの朝だった。しかし、いつもと変わったことがひとつだけあった。それは、智恵が僕のところに来なかったことだ。 同じ日の昼休み、見慣れた二人を連れた智恵が僕のところに来た。そのふたりは、
「優治じゃん!久しぶりだなぁ!相変わらずの表情してんなw」
「ん………なんだ茜音か。」
「反応薄っ。もっといい感じの反応期待してたのになぁ…。」
「まぁまぁ、落ち着けって。それより久しぶりの俺相変わらずかっこいいだろ!」
「…。」
「…。」
「…。」
「なんだよ!反応してくれよ!」
僕たちの幼馴染、翔と茜音だった。翔は、ナルシストでウザイ。茜音は、とにかくうるさい。こんな二人だがなんだかんだで楽しかったりする。小学生の頃はよく四人で泊まりに行ったり、中学生の頃はカラオケやらなんやらと遊びほうけた。受験ともなると四人で集まって勉強したりもした。とにかくこの四人とはいつも一緒だったのだ。僕は、こういう友達はなかなかみつけようにも見つからないと思う。だから、高校も一緒にしたのだった。
この日の放課後、僕はいつもどおり一人で帰ろうとしたが、
「今日部活ないから、一緒に帰ろう?」
と、智恵が誘ってきたため、一緒に帰ることになった。四人での思い出ばなしに没頭していると
いつの間にか智恵の家の前まできていた。
「あっ。じゃあまた明日ね…って待って。優治電話なってるよ?」
「ん?本当だ。だれだろう…。」
とりあえず出てみると、翔だった。
「おう。今暇か?」
「帰ってゲームしたいから暇じゃない。」
「暇じゃねーかよ!今から遊ぼうぜ。茜音もいるからよぉ。」
「翔が一発芸してくれるなら…。」
「…わかった。してやるから来いよ。智恵も連れて駅前の喫茶店に来てくれ。」
「了解でーす。」
というわけで、駅前の喫茶店にきたわけだが、誘った張本人が来ていない。仕方なく、僕は智恵と二人で喫茶店に入ることにした。となりの智恵の方をみると、何やらもぞもぞしていた。
「どうした?」
「こういう店、二人で入るの初めてだから緊張しちゃって。」
「そ、そうか。」
そういうこと言われるとこっちまで緊張してしまう。しかも、なんとなく可愛らしく見えてくる。こんな感じ初めてだぁ。 ふたりはなかなか来ないのでコーヒーを頼んで待つことにした。
「翔に電話してみたら?」
「そうだな。」
僕は、翔に電話してみたがでる気配はなかった。
「出ないや。ドタキャンか。」
「翔は昔からそうだったもんね。」
思い返してみればそうだった。あの時もこの時も…。いろんなことがあったなぁ。思い出に浸っていると、翔と茜音がやってきた。
「わりぃわりぃ、掃除で遅れちった☆」
「ホントゴメンネ」
「いいよいいよ、気にしないで。」
そう言いながら遅れてきたふたりは、コーヒーを頼んだ。
「で、今日はなんで呼んだんだ?」
「久しぶりだから、なんか話そうぜ☆たまにはいいだろ☆」
「僕は、家でゲームがしたかった。」
「そう言うなって。気分転換気分転換。」
久しぶりに四人で集まれたことは嬉しい。これは相当な気分転換になる。
だがしかし、、、
「俺らでさぁ、バンドやろうぜ☆」
翔のこの一言で、僕の人生が大きく変わるのだった…。
続く
