優治の日常
「ふぁぁ~あ、よく寝た。」
朝7時、僕は無音の中起床した。なぜだかはわからないが、僕は7時になるとどんなことがあっても起きれるんだ。自分でも不思議に感じる。
朝は割と余裕がある。毎日ゆっくりご飯を食べて、ゆっくり支度をする。そして、8時には家を出る。学校も家からすぐのところにあり、とても便利だ。
僕の通っている学校は私立の普通校、桜凛高等学校。僕はここに通っている。朝は必ず智恵と待ち合わせをして学校に行くことになっている。
「おはよう。」
「おはよう。」
朝の普通の挨拶だ。
「今日は寝癖がすごいね…」
「そうか、寝ぼけてて全然気にしてなかったわ。」
智恵は毎回僕のことをなにか指摘してくる。まぁ、これも僕の生活の一部なのだ。そして、僕から話しかけるなんてことはあんまりしない。なんでしないかって…?そんなの決まってるだろ!恥ずかしいからだ。年頃の女の子と会話するのが恥ずかしい時期なんて誰でも一度は経験することだと思う。僕はそのど真ん中にいるのだ。
学校に着いても特にすることはないので、机に顔を伏せる。すると、毎回のごとく智恵がこちらに来て、
「今日も眠そうだね。」
「いつものことだろ…」
「そうかな?いつもよりも眠そうだよ?」
「ほっとけ。僕は寝るんだ。」
「もうしょうがないなぁ…私のブレザー貸してあげる。風邪ひかないようにね。」
「余計なお世話だっての。」
そんなこんなで一時間目の授業が始まった。
そして、授業が終わると僕は真っ先に一人で帰る。智恵は部活のため一緒には帰らない。ちなみに智恵は陸上部に所属しており、この間は100mで全国大会に出場し、見事大会新記録で優勝した。こんなスターと幼馴染なだけで、クラスの男どもからは羨ましがられるが、僕はちっとも嬉しいと感じたことはない。
家に着くやいなや僕は、布団にだいぶする。となりの部屋では、姉が彼氏であろう人物とイチャイチャしている。僕はそんなことには興味を示さず、眠りについた。
それから、夕飯を家族でとり、身支度をして、10時には就寝。特になにもなく、平凡な一日だ。みんなには悪いが、つまらないと思う。でも、自分ではこれでいいと思っている。普通って素晴らしい。普通に生きれるってすごい幸せなことだ。
しかし、こんな普通だった日常が翌日からは一変することになる。そう、僕はまだ気づいていなかったのだ。彼らの存在に…。
続く