加齢に影響する因子の一つに活性酸素があります。
活性酸素は、体内で酸素を利用し代謝が行われる過程で自然に発生し、体を守る働きを持っています。
活性酸素とは、酸素分子がより高い反応性の化合物に変化したもので、
スーパーオキシドラジカル、過酸化水素、ヒドロキシラジカル、一重項酸素の4種類のことです。
酸素は呼吸によって体内に取り込まれ、その約2%が活性酸素に変換されます。
白血球は、細菌やウイルスが体内に侵入したりがん細胞が発生すると、活性酸素を産生し、これらを攻撃します。
活性酸素の働きとして、
体内に侵入した細菌などを排除する、
白血球やマクロファージの免疫機能の一部、
エネルギーを作る過程で余った水素と結合して水になり体外へ排出、
などがあります。
活性酸素は有用な働きをし、体にとって必要なものですが、毒性が強いので、過剰に発生すると体内の細胞を酸化させ、老化やさまざまな病気を引き起こす原因にもなります。
活性酸素を発生させる原因として、
紫外線、大気汚染物質、電磁波、たばこ、激しいスポーツ、ストレス、排気ガス、医薬品、加工食品、食品添加物、殺虫剤、X線などがあります。
一方、体には「スカベンジャー」と呼ばれる抗酸化物質によって酸化を防ぐ機能も備わっていますが、活性酸素が大量に発生すると対応しきれなくなります。
抗酸化システムは、食事や生活の乱れ、老化などによっても機能は衰えていきます。
食事では、緑黄色野菜に含まれるビタミンC、E、βカロチンは脂質の酸化を防ぐと言われているので、多めに取るとよいでしょう。
病気になったりすると活性酸素が増えるので、疲れやストレスはためないようにしましょう。
活性酸素の発生源にはなるべく近づかないようにしましょう。