大唐不夜城の街並みに入る前に、まずは西安グルメを楽しみます。
西安といえば、やはりロージャーモー![]()
ホロホロに煮込まれた豚肉を、
パンケーキのような素朴なバンズで挟んだ、いわば“中華版ハンバーガー”です![]()
店内に入ると、威勢のいい掛け声とスパイシーな香り。
一気に食欲が刺激されます。
ひと口食べると──
八角の香りがふわっと広がる柔らかなチャーシュー![]()
それを包む素朴なパンとの相性が絶妙で、どこか懐かしい味わいです。
続いては、ビャンビャンメン。
最近では日本でも冷凍食品で見かけるようになりましたが、
やはり本場はスケールが違います![]()
運ばれてきた瞬間、思わず驚きました。
なんと、洗面器のような大きさの器に、
たっぷりと盛られた極太の麺。
見た目のインパクトとは裏腹に、辛さは控えめでとても食べやすく、シャキシャキの野菜との食感も抜群です![]()
…と、ここで調子に乗ってしまい、
さらに羊のミートパイ「ゴシュナン」も注文。
これがまた絶品でした![]()
羊肉特有の香りはスパイスでうまく抑えられ、
どこか中東を感じさせる味わい。
シルクロードの交差点である西安らしい、
文化の混ざり合いを感じる一品です。
さすがに食べきれず、ガイドの郭さんに持ち帰っていただきました。
お子さんと食べるとのことで、とても喜んでいました![]()
お腹も満たされたところで、
いよいよ大唐不夜城の中心へ。
目の前に現れるのは、
玄奘三蔵像と大雁塔![]()
唐の僧・玄奘は629年に長安を出発し、
砂漠や高山を越えてインドへ。
ナーランダー僧院で仏教を学び、645年に帰国しました。
帰国後は長安に慈恩寺と大雁塔を建立し、
膨大な仏典を漢訳することで、中国仏教の発展に大きく貢献します。
日本でもおなじみの『西遊記』の三蔵法師。
その実像が、ここにあるのです![]()
観光地らしい賑わいの中で、
ふと足を止めて塔を見上げました。
大雁塔には、こんな伝説が残っています。
仏教では雁は「菩薩の化身」とされ、
飢えに苦しむ僧たちの前に現れた雁の群れの中から、
一羽が地上に落ちた。
僧たちはその雁を埋葬し、
その地に塔を建てた──
それが「大雁塔」の始まりだそうです。
ここは、シルクロードの起点として栄えた街。
かつて日本からも、
空海や阿倍仲麻呂といった遣唐使が、命がけでこの地を目指しました。
日本海を渡り、さらに陸路を進む長い旅。
それを思うと、
飛行機で数時間で到着した自分との違いに、圧倒されます![]()
彼らの学びへの執念、そして覚悟。
この地に立つことで、
その迫力を少しだけ感じることができました。
ふと、あの和歌が頭をよぎります。
「天の原 ふりさけ見れば 春日なる
三笠の山に いでし月かも」
歴史と文化、そして食。
すべてが交差する西安の夜は、
まさに“時空を旅する”ような体験でした![]()
次回は今回の旅で利用したザ リッツ・カールトン西安と帰国の様子をお伝えします

























