近親者が亡くなった時。 | mavis box 2010

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数々の冠婚葬祭に参加経験はあるけど、当事者など段取りする側になる機会は人によって様々です。
思えば自分の結婚の時、何も解らずに妻と2人で全部段取りしたけど、葬儀に関しては今回初めてで、結婚の比ではありませんでした。
思ってた以上に決める事、行動する事が多く、正直悲しんでいる間も少なかったです。
今回は母親でしたが、年齢的な順番で行くと次は父親なので、自分用の記録として書き留めておきます。

両親は戦前生まれの80代後半。子供は私と弟の2人。
先日、母親が入院先の病院で容体が急変し亡くなりました。<午前1時
弟の知り合いの葬儀業者に連絡し深夜から打ち合わせです。

葬儀場の選択。参列が予想される人数によって規模が異なります。
また、何もかもカタログから選ばなければなりません。
祭壇の大きさ、通夜振舞いや火葬場での食事の選択と数、死に装束、骨壷とカバー、香典返しの選択と数、等々・・・
全て選択して葬儀費用の見積書が完成し、自宅に戻ったのは午前7時でした。
当日が仮通夜、翌日が通夜、翌々日が告別式でした。
葬儀会場の費用、火葬場の費用、葬儀業者の費用の支払い。だけじゃ終りません。

入所していた施設、入院先の病院への支払い。
死亡診断書は病院から葬儀業者が預かり、当日には役所に届け出してくれ、数枚のコピーを頂きました。
その後は必要書類の準備、指定の書類への記入がこれでもか!って位に沢山あります。
項目ごとに必要な書類を確認し、誰の何が何枚必要なのか、を作っておかないと二度手間になります。

● 共済会への慶弔請求
勤務先で入会している私と弟の分です。
死亡診断書のコピーと、2人分の戸籍謄本が必要です。

● 年金の受け取り

通常本人の口座に振り込まれますが、死亡が確認された時点で口座が凍結され入金が不可能になります。
提出先は近隣の年金事務所で、故人の年金基礎番号(年金手帳に記載)と住民票、相続人(父)の通帳のコピー、死亡診断書のコピーが必要。
元気なうちに年金手帳の所在、本籍地を確認しておきましょう。

年金の振込は12・1月分が2月、2・3月分が4月と年6回偶数月です。

母は4月に亡くなったので、手続きが済んでいれば1ヶ月分が6月に振り込まれます。

日割りでは無く、無くなった月の満額になるそうです。

 


● 生命保険
死亡保険の場合、死亡診断書のコピーと、故人の死亡までが記載(今回GWが絡んだので、死亡診断書提出から11日間かかりました)された戸籍謄本(A4縦横書き)。
入院給付金も請求する場合、保険会社が用意している診断書が必要。
病院に依頼する必要があり、期間は一週間前後?費用は5千円から1万円と結構高額の可能性。
保険会社が用意している診断書を見ると、高額なのも納得の記入量。
そのため、日数によっては小額のため、請求しない人もいるそうです。
但し、病院からの請求書の記載内容によっては、診断書が不要の可能性もあり。

● 故人の口座解約(遺産相続)
これに必要な書類が最も面倒でした。
普通預金だけならカードなどで引出可能ですが、定期預金などがあると、そう簡単に解約は出来ません。
故人の戸籍謄本。それも出生から死亡までが全て確認可能な戸籍謄本が必要で、母の場合6通にもなりました。
現在の謄本はA4縦横書きで詳細が記載されていません。
その前の謄本はA4横縦書きの印刷、戦前生まれなので更にその前のA4横縦書きの手書きに遡りました。
それを知らなかったので、区役所に2回行く事になりました。
それでも出生時と死亡時の本籍が同じ市区内だったので簡単な方らしく、本籍の移動が市外県外海外に及ぶと相当面倒だそうで数日必要な場合も多いそうです。
最悪なケースとして、出生地の本籍が遠い場合そこまで出向く必要があります。役所に電話し郵送等で済むか確認しましょう。
海外の場合は外務省経由で取得可能だそうです。

何故そこまで必要なのか?
例えば故人が再婚だったり、他に子供が存在していたりすると、後から遺産相続で揉める可能性があるからだそうです。
だから、出生から死亡までの全てが確認可能な戸籍謄本が必要なんだそうです。
絶対にそんな事は無い!と遺族が念書を提出したとしても駄目です。

その他、法定相続人である父、私、弟、3人分の戸籍謄本(A4縦横書き)と印鑑証明。
銀行の専用用紙に3人自署で住所使命、個々の印鑑証明と同じ印鑑の押印。
口座の数の分の書類など何枚も書類を書きました。
故人の通帳全部と、相続人代表の口座とその通帳のコピーも必要です。
その銀行への出資金もあったので、その手続きもしましたが、入金は来年だとか・・・決算月の関係です。

母は生前まだ自由に動けるうちに1つの銀行に纏めておいてくれたのでこの程度で済みましたが、もし複数の銀行に口座があった場合、その銀行数の分、上記の謄本や印鑑証明が必要になるので、終活の1つとしてある程度の年齢になったら纏めておくと遺族が楽です。
一番良いのは生前に全て本人以外の名義の口座に移動しておく事ですが、いつ亡くなるか解らないのに中々出来ないでしょうね。


今回の届け出に必要な書類の費用は予備を含め1万円を越えました。
また戸籍謄本は直系の親族しか取れません。<1等親
自分からだと、両親と配偶者、子供になります。
今回、弟の戸籍謄本が必要でしたが2等親なので委任状が必要でした。
厳密に言うと、弟の直筆の委任状です。
そんな事は知らないし、弟が来れないから私が来たのに・・・
と少々ゴネたら、担当者が便宜を図ってくれて「私の見てない所で書いてください」と・・・(^^ゞ
私の免許証を提示していますし、兄弟関係も確定しているので、緩かったのかも知れません。


上記は葬儀やお金に関する事だけですが、遺品の整理は別です。
更にこの後、納骨に関する手配や準備が必要になります。
良い経験をして勉強になった、と思います。


蛇足ですが一般的に戸籍謄本を取る場合、本籍が必要になります。
逆に本籍が解らないと戸籍謄本を取れません。
生まれてから死ぬまで一度も引越をしていないなら、現住所が本籍なんでしょうが多分少数です。
まず結婚すると親の戸籍から抜け、新たな戸籍が作られます。その時に住んでいた住所が本籍になります。
但し、結婚する前までは「両親が結婚した時の住所」が本籍になるので注意が必要です。
昔は運転免許証に本籍が記載されていましたが今は省略されています。
母親はそれも無かったし、父親の記憶も曖昧で少々面倒でした。

 

そもそも何故本籍が必要なのか?
本籍で管理されているからです。
では、何故本籍で管理されているのか?重要なのは現在の住所では?と不思議に思いました。
例えば、転勤族で何十回も引越したとします。その回数分、住民票の移動がある訳です。
もし、現住所で管理されていたら、出生まで辿るのがもっと大変になります。
通常、引越しても本籍は変更しないので、遡るのが簡単なんでしょうね。
聞いた話によると、本籍は住んだ事の無い住所にも変更可能だそうで、皇居にしてる人もいるとか・・・
でも、出生時から皇居にしている一般人は少数でしょうから、遺産相続で口座解約の場合の手間は似たようなものでしょうね。
また、結婚離婚が複数回で子供も多いと、その分手続きや必要書類が多くなりそうです。
だからって結婚離婚を躊躇するのは別ですけどね。(^^ゞ