皆さまこんにちは!

フランス・ボジョレーのシュブランさんからこんな写真が届きました。


ビオディナミ農法のプレパラシオン(調合剤)を散布中

一見すると、慣行農業のように薬品をまいているの!?とびっくりしてしまうのですが、これはオーガニック農法の中でも特に厳格な決まりがある「ビオディナミ農法」の作業の一部なんです。


ビオディナミ(バイオダイナミック)農法は、ドイツの思想家ルドルフ・シュタイナーの自然哲学の考えに基づいています。
地球環境だけではなく月の運行などの宇宙規模から導いた農業暦(種を撒いたり、収穫したりする時期を決めるカレンダーのようなもの)や、占星術的な視点なども持った独特な農法です。

農業暦に従って畑にプレパラシオンという自然の物質を混ぜ合わせて作った調合剤を水で薄めたものをまくのですが、この写真はまさにプレパラシオンをまいているところ、というわけです。

シュブランさんによると5月はぶどうの成長が早く、1日に3cmも茎が伸びるのだとか。ぶどうがよく成長するこの時期にまくプレパラシオンが「501番 ホーンシリカ調合剤」です。

2017年の6月に訪問したときの畑の様子です

 

作り方をものすごく簡単に説明すると、石英を粉末状にして牛の角に詰め土の中に埋めておいたもの。それを0.01%程度の濃度で水に溶かして散布します。

 

プレパラシオンを水に溶かす装置(かき混ぜる方向や回数も決まっています)

 

石英はよく砂の中に見られる透明の粒、いわゆる水晶ですね。

このプレパラシオンは「光のスプレー」とも呼ばれていて、成長期のぶどうの光合成の効果を高め、成長のバランスをよくする働きがあるとされています。
砕いた水晶に光がきらきら反射するイメージでしょうか……?(※勝手な想像です)

早朝にまくのでまだ周囲が薄暗いです

ビオディナミ農法は、科学的根拠が解明されていない部分も多く、その独特の観点からときおり呪術めいた印象で語られることもありマヴィスタッフもまだまだ勉強中の奥深い農法です。

本日はそんなビオディナミ農法について少しだけ具体的に掘り下げてみました。

 

シュブランさんのワインはこちらからどうぞ!


参考:
Silice de corne (501)
 

マヴィスタッフO ペンギン

 

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