年に一度、世界中からオーガニックワインの造り手が一同に集まる世界最大の展示会「ミレジムビオ」に参加するためフランスにやって来ました。

早朝トゥルーズに到着し、レンタカーでまず向かうのはボルドーよりやや内陸に位置するカオール地方です。

ここは通称黒ワインと呼ばれる濃い~赤ワイン「カオール」を作っているところ。渋みたっぷり、ポリフェノールもたっぷりのアンチエイジングワインですが、同時に綺麗な酸味もしっかりと感じるエレガントな仕上がりでこの「カオール」を作っているのが、今から訪問するシャトー ヴァン ドタン。ここはミレジムビオに参加しないため、ドメーヌを訪ねました。

こちらはビオディナミ(オーガニック農法の一種)を深く研究し実践しているアンヌがワイン造りを取り仕切っています。彼女に様々な話を聞くことを楽しみにしていましたが、何といってもカオールといえば、トリュフ、フォワグラという世界3大珍味のうち2つが名産の地。食いしん坊の私にとって昔から気になって仕方のない場所でした。


霧が立ち込める森の中を向かう道すがらはまるで絵画に出てくるような雰囲気。2006年のカオールのエチケットは美しい風景画が描かれていましたが、まさにその絵そのものです。あまりにもエチケットで目にしていたのと同じ光景が広がっていたので驚いてしまいました。カオールは風光明媚な街としても名高いのです。

マヴィ~La vie en vin bio~オーガニックワイン色の毎日-2006年のカオールラベル


到着した私たちを迎えてくれたのはアンヌとその夫オリヴィエ。
マヴィ~La vie en vin bio~オーガニックワイン色の毎日-ゴダン夫妻
アンヌ&オリヴィエ ゴダン夫妻

マヴィ~La vie en vin bio~オーガニックワイン色の毎日-オリヴィエ ゴダン
ビオディナミのプレパラシオン(ビオディナミ農法で必須の調合薬)の桶とオリヴィエ


仕事を引退後にワイン造りを始め、まもなく成人を迎える2人の孫娘が何よりも可愛いという夫婦ですが、実はアンヌは村会議員をすでに12年も勤めており今も継続中。それと並行してワイン造り、ビオディナミへの研究も行っているというパワフルな女性です。

ビオディナミについて、オーガニックについて、いろいろと興味深いお話を聞けましたが、一番驚いたのは何と、コトー デュ ケルシーの畑を全て新しい品種に植えかえたということ!

コトー デュ ケルシーはマヴィにもファンがいるワインです。「なぜ!」と聞くと、理由は「新しいワイン、新しい品種に挑戦してみたかったから」とのこと。

確かに前々から「新しい挑戦に向けて準備はしてる、でも今はシークレット」とは聞いていたけれど…。

ケルシーがなくなってしまうのは残念ですが、仕事をずいぶん前に引退し、おばあちゃんと言われる年齢になった今でもとどまることなく、新しい挑戦をし続けるアンヌは本当に素敵な女性だと思いました。だからこそ美味しいワインを造ることができるのですね。

なのでコトー デュ ケルシーは在庫があるだけで終了してしまいます。こちらの黒ワインを気になっている方はなくなる前にお求めくださいね。


$マヴィ~La vie en vin bio~オーガニックワイン色の毎日-コトー デュ ケルシーコトー デュ ケルシー


マヴィ赤坂店 店長 野口

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