あまりにも鮮明で、起きた瞬間に寝ぼけながらも記録していた夢のはなし。

普通、夢というものはすぐ忘れてしまうことが多く記録する気にもなれない。

だけどこの時はそれに成功した。

 

今読んでも意味不明なところはあるが、実はその光景は思い出せたりする。

 

この夢を見た日は、長い出張の最後の日のこと。

久しぶりに帰ってきて自宅で休みの朝見た夢だったと思う。

 

そのメモを辿りながら時々ツッコミや解説も入れつつ、ここに残してみたい。

 

**********

 

この出張の帰り。

会社に戻り、出張の荷物を置いてなにか買いたいものがあってワークマンに。

しかし目当てのものがなく、空振りで会社に戻ることに。

※ワークマンは会社のそばにはない。

 

思えば久しぶりの本社。

小淵沢のインターの交差点で財布を持ってないことに気づく。

カバンはもともとなく、後ろのポケットにもない。

(この時、財布のイメージは実際に今使っているものを鮮明に思い浮かべている)

 

その時乗っている(運転している)のは、滑り台的形状の屋根もなにもない原付のような一人乗りの乗り物。

(この乗り物にその夢の中では違和感を感じていない)

 

信号で停まっていると、行きたい右側の道がトレーラーとバスの衝突か故障かで立ち往生している。

まだ警察も来ていない。

道がふさがれてしまっているためその間をすり抜けていくも、会社までの1本道は雪でふさがれてしまっている。

 

道の右側の、工務店的な大きな敷地に入る。

そこは初めて入った敷地だったが、こんな緊急事態なのだからしょうがない。

人は誰もいないようだ。

そこには、行きたい方角に上り坂のトンネルが続いていた。

 

しかしそのトンネルもほとんど雪で覆われていて、乗り物をあきらめ、徒歩でというか這って雪をどけながらそこを登っていく。

 

ようやくトンネルを抜けて上に登りきると、そこはまだその工務店の敷地の一部。

雪はなくなったが、大きな深い四角い穴が掘られていて、その横を通ってもとの道に出る。

ここには雪はない。

 

道路工事の横を抜け、会社に続く1本道を徒歩で進む。

いつのまにか夜になっていた。

会社の方角に明かりが見える。

 

しかし、やけに賑やかだ。

そこには会社しかないはずなのに、いつのまにかいろんな建物が立っている。

遠くにニトリの緑色の看板が見える。

 

いつのまにそんなんできた?

他にもたくさん建物があって、すべて新しい。

大型商業施設と、銀行、研究所的なのが立ち並ぶ都市になっていた。

 

???

 

そのエリアに到達すると、人がたくさんいる。

親子連れなんかもいる。

薄く青い光に照らされて、道や建物がライトアップされている。

 

なんだこれは。

なんだここは。

 

会社はどこだ?

この道沿いに会社が絶対あるはずだ。

どこいった?

 

街が大きくなりすぎて会社がどこかわからない。

そんなことある?

 

その街は上階と下階に分かれていて、さながらモール的な感じで、いくつも階段やエレベーターがある。店がたくさん立ち並んでおり、自分の会社がどこにあるのか全く分からなくなってしまった。

 

あんなに特徴的で、丸い建物なのに。

この効率的な四角の中に吸収されるはずはないんだけどなぁ・・。

 

上の階で途方に暮れていると、同僚の山本くんが電話しながら目の前に出てきた。

電話をしながら「お疲れさまです」と言葉を吐くわけでもなく会釈をしてくれた。

(ある意味これはよくある光景だ。この異常なシチュエーションを除けば)

 

なら会社はあるのか?

山本くんが出てきたその場所には、特に道があるわけではない。

どっからきたんだ?

 

早く電話追われ。

この異常な状況を説明してほしい。

タイムスリップなのか?

いや、それにしては山本くんは今のままの姿だ。

 

わからない・・。

 

続いて、みっちゃんが出てきた。

青い、ラーメン屋のものと思われるTシャツを着ている。

 

ああ、○○さん、お疲れさまです。

疲れてますね。

 

こういう事ですか?と、

いきなり自分の足先を持ち、ツボを押そうとする。

 

な、なんで?

 

でも疲れてるからそれもありがたいと思い、(それもおかしいだろ)身をゆだねる。

すると不思議なことに自分の足に、青字に白い文字でツボの位置と解説が表示された。

 

え?なにこれ。すごい。

 

みっちゃん、ツボを押す。

 

こういうことですよね。と。

 

痛!!

 

**********

 

というところで目が醒めた。

ひと月経った今これを書いていても、ところどころの光景は今でも憶えている。

文字では伝えきれていない部分もあるけど、かなりの精度で再現できたと思う。

 

 

 

 

<考察>(意味ないかもしれないけど)

この時の状況としては、本当に極限状態に近く疲れていた。

正直、熱もあり体調は最悪という状態だった。

 

ワークマンやニトリは、息子の引っ越しに関連していると思う。

全編を通して、行かなければ。帰らなければ。の強迫観念が強い。

軽装備で財布だけ持って買い物にいくなんて、しかもその財布を無くすなんて、何か急いでやらなければならない状況であることの暗示だろう。

 

工務店の雪のトンネル、大きな深い穴の横を通るのは、危ない橋を渡っているという意味なのだろうか。

 

会社が見当たらない。

いつの間にか街ができている。

これは、自分が何かに取り残されているという事なのだろうか。

 

それから「青」がやけに協調されている。

これはどういうことなんだろう。

 

山本くんには特に意味はないだろう。

その場所は帰ってくる場所として正しかったことの証明と、あとはじれるための演出だと思う。

 

で、みっちゃん。

この春に退職(夢の時点ではまだ在籍していた)予定の同僚。

思えば彼とは結構長く仕事をした。

 

青いTシャツのラーメン屋、あんまなさそうだけどな・・。

そものも食と青というのはあまり相性がよくないとされているし。

ただ、次の瞬間ツボを押そうとする。

 

これは、会社を辞めて次に何をしようと色々彼が考えていることを相談をうけていたので、それがごちゃまぜになって出てきたのかな。

 

 

なんか昔は、こういう話を物語風に書いて最後に夢オチ的な記事にしてここで書いてたけど、いまはそのエネルギーというか創作意欲もないってことなのかなぁ。

 

いやだから、創作じゃないっての。

実際見た夢なの。