数年に一度、1曲にハマることがある。

9月末のしまなみ海道、レンタカーの中で流していたSpotifyのThis is The MODS。

ここでその1曲に出会った。

 

そもそもモッズとの出会いはかなり古い。

高校時代に夜のハイウェイで出会い、アルバムBLUE ~Midnight Highway

を貸レコード屋で借りてテープでヘビロテしていた。

怪しげな、ちょっと不良の感じの雰囲気がたまらない。

森山達也のボーカルは、それから時間が経っていろんな歌を聴いてきた今でも、日本を代表するものだと思う。

 

夜のハイウェイからBABYBLUEのイントロへ続くあの感じ。

今でも強烈に印象に残っている。

 

しかしなぜか、他のアルバムを深掘りした記憶がない。

高校時代は他にもたくさんハマるバンドがあり、モッズの優先順位はそれほど高くなかったのかもしれない。

 

時は流れて社会人3年目の頃。

たぶんパチンコにハマっていた時期で、景品でCDをもらうことが嬉しかった。

その時にもらったモッズのベストアルバム。

BEAT ODYSSEY

 

モッズの音をCDで手に入れたかったのと、目当ての夜のハイウェイが別バージョンで入っているのが魅力だった。

 

このアルバムもテープにダビングして、夜の立川-川崎間45分を一気に走った。

今は全然街も道も変わってしまったけど、当時の裏道を駆使して走る自分なりのタイムレースを彩る最高のアルバムだった。

 

今調べてみると、86年発売のベストアルバムだからBLUEから1年しか経っていない。

そういう意味ではモッズの長い歴史の中でも、ほんの一部分だけをヘビーに聴いていたことになる。

しまなみ海道のSpotifyで、全然知らないけどカッチョイイ曲がたくさんあって、モッズの深掘りするべきだったなぁと軽く後悔。

 

今回の1曲はサビのフレーズが耳に残ったことで印象に刻まれた。

Spotifyだったから戻すこともできず、運転中で題名も見れなかったので、膨大な曲の中から探すという苦行が必要だった。

それはムリなので、車で走るときにはSpotifyでモッズを聞く日々が始まった。

しばらく聴いていたある日、探していたサビが流れてきた。

 

オレ~たちは 恋をしてた~

ホントの~ 恋を してた~

 

おお!これだ!この曲!

 

車を停めて、題名を見た。

「ロメオとジュリエット」

 

哀愁漂うあの感じ、情景が浮かんでくるような歌詞。

なんでも、ファンとスタッフの熱い要望でアルバムからシングルカットされた曲らしい。

へえぇ。自分も意外とモッズファンと感覚一緒なんだなと。

 

夜のハイウェイから10年以上経ってからのモッズのナンバーであったことは、今回調べてみて初めて知った。歌詞のニュアンスからもっと古い曲なのかと勝手に思っていた。

 

iPodをなくしてしまったために、曲を自分のものにできないでいる状態。

だけど通信量を使えばYouTubeで聴ける。

何度車でこの曲を聴いただろうか。

 

家で思い立ってギターで弾いてみた。

 

すると・・

なんとコードを4つしか使わない。

基本パターンがD→A→Gで、たまに使うBm。

 

あれ?

これって・・

雨あがりの夜空にと同じだ・・。

 

高校時代にモッズの優先順位が高くならなかったのは、その時RCにハマっていたから。

そのRCの代表曲とコード進行が同じ曲に心奪われたってことに、なんか縁を感じる。

 

名曲って、シンプルなコードでできてるんだよなぁ。

 

 

THE MODS 22枚目のシングル

ロメオとジュリエット 1997.7.12