岳

拝啓、皆様
最近妻が読んでいたマンガに手を伸ばしました。タイトルは「岳」。
山登りは好きだけど、このマンガの内容はもっとマニアックでした。岩山を垂直に登ったり、雪山での遭難者を助けたり、雪崩に遭ったり。かなり臆病な私は、登山者の悲劇に眉をひそめつつ、しかし主人公の山を愛する気持ちに感動したり、とずんずんと読み進みました。
自分自身の経験では、上高地から徳沢を経て、蝶ヶ岳に登ったことが忘れられません。６時間くらい森の中をひたすら登り続けたこと。その先に穂高の山々が見えた時の感動。朝の寒さの中見た太陽。膨らんだポテトチップスの袋。
海よりも山が好きだけど、山も油断をするととんでもなく恐い所だということを再認識できるマンガでした。
今宵はこの辺りで、

送別の会

拝啓、皆様

昨日は、長年マウスがお世話になっていた方の送別の会が都内某所でありました。

その方からは、お叱りの言葉をいくつももらい、悔しいと同時にあたたかいものも感じていました。人を叱るということはとても難しいことだと思います。ありがとうございました。

妻が急に実家へ戻ってしまい、ひまな時間をすごしております。別にケンカしてとかいうわけではないので、のんびりと読書などしています。

宗教画にでてくるアレゴリーについて書かれた本、面白いです。ユリの花は純潔の象徴マリアをあらわすことは知っていましたが、それ以外にも文字を知らなかった人々にわかりやすく聖書を説明するため、さまざまなアレゴリーがあります。それを知っていると、絵を見るのがまた楽しくなります。

そして聴いている音楽は、ケンプの弾くバッハ。オルガンも弾くというケンプの敬虔な祈りのようなものを感じます。

今宵はこの辺で、

無言歌

拝啓、皆様

先日ある機会で、メンデルスゾーンの無言歌を聴きました。小曲から成り立つ曲集で、ほとんど真剣に聴いたことが今までありませんでした。

「デュエット」というタイトルの曲がとても気に入り、ＣＤを購入しましたが、そのとき聴いた演奏には程遠いものでした。ＣＤは若かりしバレンボイムなので、仕方がないか。もっと歳を重ねた人にしか出せない何かがあるのかなと思いました。

めっきり秋らしくなった朝晩ですが、今夜は月がきれいです。穴倉のような家から眺めております。梨をほおばりつつ。バッハを聴きつつ。夢十夜を読みつつ。

今宵はこの辺で、