フェルメール
拝啓、皆様
フェルメールというとオランダの有名な画家です。寡作でも知られ、その絵は日常の一場面を細密に描きこんでいます。今回はそのフェルメールの名をつけた弦楽四重奏団についてです。
先日紀尾井ホールへフェルメールカルテットのラストコンサートツアーを聴きに行きました。ベートーヴェンの弦楽四重奏全曲演奏ということと、このカルテットのラストツアーということでかなりの人が来ていました。
ホールの音響も関係あるのか、一音が響いた瞬間に何か吸い込まれるような感じがしました。久しぶりに聴いた生の弦の響き、すばらしかったです。すこしヴァイオリンの音が外れることもありましたが、最後は熱かった。
サインをもらう時、一番うまかったヴィオリストが、アル中っぽかった。うーん、芸術とは正常と異常のすごく曖昧なところにあるのかな?と思いました。
個人的には後期の作品より、初期の作品のほうがメロディーがシンプルでよかったです。
そういうわけで、秋の夜長を今夜も音楽を聴いてすごします。
今宵はこの辺で、
無言歌とカルテット
拝啓、皆様
先日に続いてメンデルスゾーンの無言歌について少し書いてみました。
同僚で楽譜を持っている人がいたので、さっそく見せてもらいました。ほんの数ページのなかにこれでもか!というくらいメロディーがあふれています。言葉のない歌というだけあって、メロディーを歌わせるのが難しそうです。
少し弾いてみたのですが、レガートがまったくイメージどおりにつながらず、要練習というのを確認しました。まあすぐにものにできてしまっては飽きてしまうからね。がんばってレガートがきれいな演奏をしたいです。
「信頼」「二重奏」をまずは弾いてみたいです。
話は変わって、明日はフェルメール四重奏団のコンサートに行く予定です。ベートーヴェンのカルテットを弾くのですが、実はあまりマウスはベートーヴェンを聴いたことがないです。CDでは持っていても、よく聴くのはモーツァルトやメンデルスゾーン、シューベルトです。かっちりとしすぎているベートーヴェンは苦手なのかもしれません。でも今回はフェルメール四重奏団のラストツアーのようで行くことにしました。カルテットは熟成させる時間がかなりかかるといわれます。いくらうまい人ばかり集まってもうまくいくとは限りません。バランスがすごく重要なのです。明日は楽しみです。
スペインのアリアガという作曲家の弦楽四重奏もかなりいいです。
今宵はこの辺で、
ロシアのショパンて誰?
拝啓、皆様
5月にリャードフをメインにしたピアノコンサートがあるようです。仕事の関係で、行けそうにないのですが、ぜひ聴いてみたい内容です。しかも古いブリュートナーで弾くそうなので、ますます魅力的です。 リャードフを知ったのは、以前職場の先輩だった人が弾いていたのを、たまたま聴いたのがはじまりでした。CDであまり出ていないので、その先輩が弾くのを聴くのが結構楽しみでした。曲調はほんとショパンなんですが、メロディーの美しさは独特なものがあります。自分でも楽譜を探してきて弾いていますが、あまりロマンティックには弾けません。ただあまりのめりこみすぎると飽きてしまうので、ほどほどの付き合いにしたいと思います。 ちなみにリャードフは「ロシアのショパン」と言われているそうですが、作曲家自身はこの喩えをどう感じていたのでしょうか?名誉と感じていたか、不満に感じていたか。しかしこの喩えも後世の人が、わかりやすく表現するために用いたものでしょうから、本人は知らなかったのかな? 今宵はこの辺りで、 |