先生の前で泣くのは、ほんとは嫌なんです。
看護師さんの前ではよく泣くのに(^-^;
先生の前だと何で嫌なのかな。
強い私をアピールしたいのか、単なる恥ずかしいだけなのか。。
でも今回は、あふれでる涙を止めることはできませんでした(/_;)
ハラヴェン6回目を受けに8日の金曜に病院に行ってきました。
呼ばれて診察室に入るなり、先生はレントゲン画像を見て苦い顔。
これは想定内。
ここ数日、自覚症状がひどくなってたので。
指先にクリップみたいなものを挟んで、酸素飽和度を計る器械、パルスオキシメーターと言うんですが、家用に買いました。
その数値が最近、ひどい時だと85~90(90切ると呼吸困難状態です)、脈拍120超え(100超えると心臓がえらいこっちゃ状態です)。
「水を抜く」と急に先生に言われても良いようにと、
私一人で行くので、歯ブラシとか、お箸とか、持っていける範囲の入院道具を持参しました。
慣れたもんです。
「う~ん、溜まってるわ。だいぶしんどい?今日入院して抜かなあかんわ。
とりあえずCT撮ってきて」
やっぱりねと思いながら、レントゲン画像を見ると、
右肺はこぶし大の肺のスペースを残し、後は水でうまってました。
左肺にも3cmほど溜まってました。←これは想定外(>_<)!
「今日ハラヴェンはするんですか?てか、効いてますか?」
との私の質問に、
「こんなに溜まってたら…ハラヴェン効いてないな。そもそも白血球が足りてないから今日はできない(1510でした)。
これだけ骨髄抑制が影響するとは。ハラヴェンあかんかぁ。
うーーん、ちょっと考える。」
と先生、頭を抱えている様子。
CTを撮って、再び診察室に戻ると、
さっきより先生、苦ーい顔して、
「あかんわ。抜けないかも。水に膜が張ってしまってる。抜いたとしても肺が膨らまず痛いだけ。そうなったら中止」
CT画像を見ると、素人目から見ても、右肺の胸水の周りに分厚い膜が張ってるのがわかりました。
抜けないて…、
抜いても痛いて…、
中止て…、
はぁ?どういうこと?
頭が混乱してきて、
今日胸水穿刺の辛い思いを我慢すれば、少しでも楽になると思って覚悟して来たのに、
痛いてどんな痛み?
てか抜けないとどうなるの?
どんどん溜まっていくやん、
今も十分呼吸困難の症状が出てるんですけど、
しかも左の肺も溜まってきてるて、
たった3ヶ月でハラヴェン終了?
次の薬あるの?次の薬は効くの?
て考えてたら怖くなってきて、
もうダメかもしれないて考えがよぎって、
茫然としていると、
追い打ちをかけるように先生が、
「肝臓も腫れてきてるな」
涙がね。
もう勝手にあふれ出てきました。
しっかりしないと気持ちを落ち着かせて、
(家族が同伴してたら、もっと泣いていたと思います)
ハンカチで涙を拭いながら、
「抜けないとなると他に方法はあるんですか?」
「抗がん剤が効くしかない」
「まだ薬はあるんですか?」
「ある!」
大きくうなずきながら、力強く先生は言ってくれました。
次の薬は、タキソテール。副作用に浮腫があります。
「胸水による水なのか、浮腫による水なのか、区別がつかないから、使うことをためらっていたけど、昔から使ってる良く効く薬だから」
「とりあえず午後から胸水抜いてみよう」
私が泣いていることに先生は気付いていたと思うけど、それには一切触れず、
いつものように話が脱線しながら詳しく薬のことを説明してくれました。
いつもと変わりないんですが、
何となく話し方とか脱線内容とか、いつもより優しく接してくれているのかなと、先生なりに気を使ってくれているのかなと感じました。
そして、びっくりしたのが、病室!!
胸水穿刺は処置後もしばらく痰や咳で苦しく、激しく咳き込んだりするので、大部屋だと同室の方に迷惑をかけるので、個室を希望しました。
「個室満室やねん。でも咳き込んでも大丈夫なところ用意したから。ウフフ」
と意味深に言う看護師さん。
「私の患者でここ使うの初めてやな」
と先生。
どういうこっちゃ(?_?)と思いながら病室に行くと、
なんと!1日3万いくらもする特別室だったんです!
どの部屋も満室でここしか空いてなくて、もちろん個室料金でok(^m^)
ソファに、チェストに、でっかいテレビに、お風呂付き!
お値段高めのビジネスホテルみたいな感じかな。
さっきの涙もカラカラに渇いて、写メを撮りまくって、モナオくんに即送信。
1泊入院がざんねーん(≧ω≦)
いつもドキドキしながら待っている恐怖の胸水穿刺、
おかげで緊張感が和らいで、昼食もいつもより多めに食べちゃいました
単純(^-^;
つづく