南半球はこれから繁殖シーズンが始まります。ということで我らがモーリスも既にオーストラリア入りしてシーズン入りに備えています。

 

そんな中、モーリスの繋養先であるアローフィールドスタッドが、こんな広告記事を出しています。

 

https://arrowfield.com.au/news/take-a-good-look-at-maurice/

 

 
この記事では、なぜ種牡馬モーリスを推すのかが、データを挙げて詳しく書かれています。その内容について紹介していきたいと思います。
 
①モーリスは2022年にセカンドシーズンサイアー1位になったが、出走頭数わずか78頭で達成しており、2015年以降最少頭数での達成である。
⇒豪州初年度世代はHitotsu、Mazuというダブルエースの活躍が突出していました。この2頭でG1・4勝ですからね。
 
②2023年のサードシーズンサイアーランキングでも1位を達成したが、この年の出走頭数も過去10年で最少頭数であった。
⇒Hitotsuは引退してしまいましたが、Mazuがコンスタントに活躍してスプリントシーズン優勝賞金を獲得したのが大きかったです。
 
③他の同期種牡馬よりも、(ステークスパフォーマー÷出走馬)の数字が高い。つまり、出走馬に占める活躍馬の割合が高い。
⇒高確率で活躍馬を出せるなんて最高ですね。
 
④種牡馬モーリスは1200mから2500mの範囲でG1勝ち馬を輩出しており、多才なエリート種牡馬である。
⇒日本でもピクシーナイト、ジャックドール、ジェラルディーナがG1勝ち。本当に様々なタイプのG1馬を輩出できる種牡馬です。
 
⑤モーリス($55,000)と同じ$40,000~$60,000の価格帯にある他の種牡馬よりも、ステークス出走馬数が優れている。
⇒これも③と同様、活躍馬が出る確率が高いということですね。
 
⑥モーリスは、デインヒル系牝馬とのアウトクロスの実績があるが、サドラーズウェルズ系、ミスタープロスペクター系、サンデーサイレンス系それぞれの牝馬との産駒でもステークス勝ち馬を輩出している。
⇒モーデイン配合は有名ですが、それ以外の配合でも活躍馬が出ているということです。
 
⑦2022~2024年の3年間で、2018~2020年の3年間よりも70%も多い産駒が誕生した。また、種付け料も、2018~2020年は$27,500~33,000だったが、2022~2024年は$44,000~82,500で種付けを実施している。
⇒最初の3年間よりも質・量ともに圧倒しています。これは楽しみしかないですよ。
 
⑧2022~2024年の3年間の産駒の母馬には、ステークスパフォーマー110頭、重賞勝ち馬53頭、G1勝ち馬15頭が含まれている。

⇒単純な割り算で、各世代の繁殖牝馬として重賞勝ち馬18頭、G1勝ち馬5頭がいるということです。これはかなり高い割合でしょう。

 

G1勝ち馬15頭のうち、5頭ほどを紹介します。

 

Abbey Marie 2012

父:Redoute's Choice 母:Catshaan

16戦3勝 オーストラレシアンオークス(G1、芝2000m)

 

Aristia 2015

父:Lonhro 母:Nakaaya

21戦2勝 ケネディオークス(G1、芝2500m)

 

Dreamaway 2008

父:More Thbn Ready 母:Legal Consent

30戦6勝 WATCダービー(G1、芝2400m)

 

Kahma Lass 2017

父:Darci Brahma 母:Distinctive Lass

10戦3勝 NZ1000ギニー(G1,芝1600m)

 

Media Award 2017

父:Shamus Award 母:Music Media

6戦3勝 オーストラレシアンオークス(G1、芝2000m)

 

錚々たるメンバーですね。今年からの豪州モーリス産駒は一体どうなってしまうのか、本当に楽しみです。

 

そして、このモーリス推しの記事ですが、最後はこう締めくくられています。

 

So – why not Maurice??(なぜモーリスではダメなの?)