昨年オーストラリアで種牡馬デビューしたHitotsu。産駒の出産はまだですが、Hitotsuとの仔を受胎している繁殖牝馬がオンラインセールに上場されて取引されています。

 

3月〜5月のオンラインセールで11頭、従来型セールの繁殖牝馬セールで1頭の計12頭が上場されています。そのほとんどをHitotsuを繋養しているアローフィールドスタッドが上場しています。正確な意図がわかりかねますが、話題作りや広告の意味合いなんですかね。

 

上場された牝馬12頭は全頭落札され、そのうち最高値は$35,000でした。そもそもHitotsuの種付け料が$22,000ですから、相当お買い得なように思えます。やはり、これも広告戦略なんでしょうかね。

 

 

その牝馬はこちら。

Kentucky Wildcat(AUS)2015

父:All American 母:She's a Wildcat(母父:Fastnet Rock)

 

この馬の戦績は13戦1勝。1200mの未勝利戦を買っています。この馬の父はロベルト系のAll American。母は

デインヒル系Fastnet Rock産駒のShe's a Wildcatという血統です。モーリス✕デインヒルのニックスは既に衆知のところですが、1代経てどうなるか注目です。

 

そしてこの牝馬には何と産まれたばかりの当歳馬が付いてくるみたいです!昨年11月に産まれた父Blutalの牝馬です。つまり、母馬、当歳馬、受胎中の馬の3頭が手に入る訳です。こんな制度があったとは知りませんでした…。

 

 

次に高かったのはこの馬で、$32,500で落札されています。こちらは仔連れではないようです

 

Ballet Blue(AUS)2008

父:Stravinsky 母:Rich Haul(母父:Haulpak)

 

Ballet Blueは未出走の牝馬です。父ストラヴィンスキーはヌレイエフ系の種牡馬で、日本ではコンゴウリキシオーが思い出されますね。母Rich Haulは9勝を挙げており、産駒にはG2勝馬The Heavyweightなどがいます。

 

Ballet Blue自身も繁殖牝馬としての実績があり、今まで7頭を出産し、うち2頭が重賞やリステッド戦で入着を果たしています。

 

 

以前紹介した、今のところ唯一対面型繁殖牝馬セールに上場されたこの馬↓

 

Evening Star(AUS)2019

父:Rubick 母:Tropicana Lady(母父:Fastnet Rock)

 

は$100,000での落札となりました。やはり対面型セールの方が値が付きますね。近親に活躍馬がいますし、この馬自身もデビュー戦勝ちの競走実績がありますから、まずまず良い値が付いたのでは?と思います。
 

まだ産駒が産まれてもいないうちから気の早い話ではありますが、種牡馬Hitotsuは良い滑り出しだと思います。大物産駒は産まれてからのセール上場になると思いますので、来年以降の楽しみにしましょう🐴