福永祐一調教師の著書『俯瞰する力』を読みました。

 

天才ジョッキー福永洋一の息子である福永祐一師。でも自分は天才ジョッキーではなかった。だからこその挫折、成長、そして成熟。天才ではないからこそ、天才ではないと早い時期から気づけたからこそ、努力して、行動してここまでの実績を挙げることができたと書かれていました。

 

福永師は、自分のことを天才ではないと謙遜されていますが、私からしてみたら間違いなく『天才』です。ここまで自分のことを客観視、俯瞰することができる、そして行動できるのは、紛れもなく天才だと思います。福永師とは年齢が近いこともあり、非常に興味深く読ませていただきました。

 

 

当ブログはモーリス産駒ブログなので、無理やり福永師の著書に絡めて書きますw これは以前に書いた『モーリス産駒限定リーディングジョッキー』という記事です。福永師が引退する直前の2023年2月5日現在、モーリス産駒での勝ち星限定リーディングについて書いています。

 

 

福永師が騎手引退する時点でのモーリス産駒限定リーディングは、何と福永師だったんですよね。当時も納得の順位でしたが、著書を読んだ今では更に頷ける結果です。

 

著書の中に、「デビュー直後に自分を起用してくれる北橋師、瀬戸口師のために勝利という結果を出す必要があった。そのため、騎乗技術よりも戦略面を優先的に磨いて結果を求めた」という記述がありました。モーリス産駒は良くも悪くも癖が強いのは皆さんご承知のところでしょうが、そのモーリス産駒を勝たせることができたのは、福永師がデビュー直後から培ってきた戦略分析能力が活きていたと思うのです。

 

 

著書のタイトルでもある『俯瞰する力』。自他の状況を冷静に見つめ行動することが出来る能力。これは調教師として得難い能力だと思います。そんな福永師に、ぜひモーリス産駒、ピクシーナイト産駒を管理育成してもらいたい、これらの産駒を活躍させて調教師として名声を高めてもらいたい、そう思いました。

 

福永祐一調教師の今後の活躍が楽しみです馬