モーリスがG1・3連勝という圧倒的パフォーマンスを見せた香港。しかしモーリス産駒は逆に今まで香港G1で結果を残すことはできませんでした。不幸な多重事故、10年に1頭レベルの強敵、不向きな馬場状態、展開など理由は様々ですが、とにかく香港シャティン競馬場では勝つどころか3着内に食い込むことすら出来ませんでした。

 

そんな香港シャティン競馬場ですが、今回のG1(クイーンエリザベスⅡ世カップ)でノースブリッジがようやく一定の結果を残すことができました。

 

現地の単勝オッズでは最低人気という低評価だったノースブリッジでしたが、まずまず良いスタートを決め、内目の3番枠というメリットを生かして1コーナーを曲がるところでコーナーワークでハナに立ちます。そのままレースを引っ張り、前半1000m通過のタイムが約1分ちょうどくらい。馬場状態を考えると少し早いくらいのペースでしょう。

 

直線に入ってもノースブリッジの脚が衰えず、一瞬大金星が頭をよぎるほどでした。しかし、残り150mあたりで外から伸びてきたプログノーシスに交わされ、更に外から来た勝ち馬ロマンチックウォリアーにも交わされて、結果3着でゴールしました。

 

 

勝てなかったのは残念ではありますが、正直これは大健闘と言っても良いと思います。レースの400mごとのラップタイムが以下の通りです。最後800mは200mごとのラップもあります。

 

25.10    22.94    24.11    23.88                24.99
             (11.82   12.06)(12.13  12.86)
 

稍重~重の馬場状態にしては前半が早く、ポジション争いが激しかったことが伺えます。そして最後800mが段々遅くなるという消耗戦だったことを示すラップで、これを前で粘って3着に残したのですから、ノースブリッジの能力の高さ、馬場適性の高さを示すものだと思います。

 

ノースブリッジですが、カタールで4着、香港で3着と、ここに来て海外で着々と実績を挙げています。高速馬場で上がりの早さが求められる日本国内での戦いよりも、海外のレースの方が向いているのかもしれません。もちろん、6歳になって馬の気性面の成長も大きいのだと思います。

 

さて、今後はどこを目指すのでしょうか。次は日本に戻って宝塚記念でしょうか。その後は札幌記念か、秋は天皇賞(秋)?それとも豪州のコックスプレートはどうか、なんて外野から気楽にあれこれ考えるのも非常に楽しいですね。個人的には昨年のロマンチックウォリアーのように、コックスプレート狙いもアリではないかと思います。直線が超短いムーニーヴァレー競馬場はノースブリッジ向きだと思いますしね。

 

まずは疲れを癒し、次の戦いを楽しみにしたいと思います。ノースブリッジ、がんばりました🐴