長いトンネルを抜けました。豪州モーリス産駒の短距離エースMazuがおよそ2年ぶりとなる勝利を挙げました。

 

久々の勝利となったのはランドウィック競馬場のホールマークS(G3、芝1200m)。同日にG1のオールエイジドS(芝1400m)がありながら、こちらを選んできたのは必勝を期してのことだったのでしょう。2年間も未勝利だったMazuの立ち位置が伺えます。

 

抜群のスタートを決めたMazu、ハナを主張した1番人気のFront Pageを行かせてかせて2番手でレースを進めます。そのままレースは淡々と流れ、直線でMazuはFront Pageの外に出して並びかけていきます。残り250m辺りで前を捉えて先頭に立ったMazuは勢いが衰えることなく、そのままゴール。勝ち時計は1分13秒02。外から差してきた2着馬Vilanaに0.84馬身差をつけての勝利でした。

 

60㎏と重い斤量を背負っていたMazuでしたが、終わって見れば全くの完勝でした。かつての調子を取り戻すべく試行錯誤したであろう陣営には敬意を表したいと思います。

 

勝因ですが、馬自身が大分復調していたことに加え、馬場状態(Heavy9)が味方したと考えます。思えば3歳秋に5連勝したときは、いずれもSoft6~Heavy10という重~不良馬場での勝利でした。Mazuはパワータイプのスプリンターということなんでしょうね。それに、今回のメンバー中では唯一のG1ホースであり、本来の調子が戻れば順当勝ちということなのでしょう。

 

こうなると、俄然気になるのはMazuの次走です。順当なら過去2回出走していずれも好走しているドゥーンベン10,000(G1、芝1200m)でしょうね。3歳時には勝利、4歳時には3着と好走しており、相性の良いレースです。G1ですから当然相手も揃うでしょうが、調子が戻ったMazuなら期待できるのではないでしょうか。

 

豪州初年度の短距離エースが還ってきました。Mazuのこれからが本当に楽しみです🐴