2024年に入り、モーリスの1世代先輩の種牡馬2頭が目覚ましい活躍を見せています。

 

その2頭とはキズナエピファネイア。優秀な種牡馬であることは疑いありませんが、こんなイメージが付いていたように思います。

 

キズナ:芝ダート問わず活躍し、アベレージは凄く高いけど、牝馬からしかG1馬が出ていない。牡馬だとディープボンドが最高で、サイアーラインが繋がるかどうか不透明。

 

エピファネイア:デアリングタクト、エフフォーリアと超大物は出すけどアベレージはそんなに高くない。しかも、上記2頭以降は大物が出ていない。

 

ところが、現クラシック世代では、その様相が激変しています。既にこの2頭からは以下の重賞勝ち馬が出ており、クラシック戦線の主役を張る勢いです。

 

エピファネイア

イフェイオン(フェアリーS)

ダノンデサイル(京成杯)

ビザンチンドリーム(きさらぎ賞)

 

キズナ

クイーンズウォーク(クイーンC)

ジャスティンミラノ(共同通信杯)


この中でも特筆すべきはジャスティンミラノですね。共同通信杯はスローペースだったとはいえ、最後2ハロンを10.9-10.8で上がるなんてG1級の力がないとできません。恐るべきレースセンス、恐るべき東京適性ですね。ビザンチンドリームもきさらぎ賞がスローペースだったので最後ギリギリ届きましたが、ペースが上がればもっとこの馬の強さが際立つように思いました。



では、どうしてキズナ産駒とエピファネイア産駒が更に活躍しだしたかについて、この表を見て頂きたいと思います。



キズナ、エピファネイアに我らがモーリスを加えた3頭の収得賞金(単位:千円)、アーニングインデックス、種付け料(単位:万円)を世代別にまとめたものです。


これを見ると一目瞭然で、キズナとエピファネイアはこの世代から種付け料が上昇しています。つまりは種付けする繁殖牝馬のレベルが上がったのが大きな理由だと考えられます。当たり前なんですが、種牡馬にとっては繁殖牝馬がいかに大切かがはっきり示されていますね。


そして、初年度種付け料50万円だったのに、そこからモーリスとゴールドアクターを輩出したスクリーンヒーローがいかに異常な存在なのかがわかりますね。凄えよスクリーンヒーロー。


我らがモーリスも、現2歳世代からは種付け料が倍の800万円にアップしています。今年デビューする世代が今から楽しみですね。


そしてキズナとエピファネイア。来年からは種付け料が1000万円超になってきます。果たしてどんな怪物が生まれて来るのか。本当に種牡馬の世界は厳しい競争です。どうぞお手柔らかに、とお願いしたい気分ですよね。


負けずにがんばれモーリス産駒🐴