早いもので、今日で2023年も終わります。南半球のモーリス産駒成績について、半期の節目として取りまとめたいと思います。まずは一番産駒及び出走が多いオーストラリアからいきます。

 

333戦して51勝、2着35回、3着31回。勝率15.3%という結果でした。ちなみに、昨年(2022年)は244戦して35勝、勝率14.3%という結果でした。勝率は昨年より少し上回っていますね。また、世代数が増えたので、出走数・勝利数ともに増えているということです。

 

 

種牡馬リーディングでは30位につけています。昨年同時期よりも順位としては下がっています。やはり昨年はMazuの賞金(エベレスト、スプリントシリーズ)が大きかったですね。

 

とはいえ、勝ち馬率(勝ち馬数/出走馬数)は42.7%(96頭出走、41頭勝利)と非常に高い値が出ています。これは上位30頭中2位と非常に高い位置につけています。ちなみに、1位のシーザスターズは16頭しか出走していないので、ある程度の頭数が出走している種牡馬では実質トップです。いかにモーリスがハイアベレージな種牡馬であるかということがわかりますね。

 

 

ステークスレースは28戦してG3で1勝(Genzano、NZB3歳スプリングS)、リステッドで1勝(Ganbare、ダルシファイS)でした。いずれも3歳世代によるもので、超エース級はいないものの、世代としては層が厚いといえるでしょう。G1は5戦したものの未勝利で、Ganbareの3着(スプリングチャンピオンS)が最高成績でした。勝てはしませんでしたが大したものだと思います。

 

 

ここからは、下半期の展望を各世代に分けていきたいと思います。

 

【2歳】

ここはモーリスがシャトルを取りやめた世代なので、モーリス産駒はいません。日本で種付けして輸入した繁殖牝馬がいたはずですが、産駒は香港のオーナーに買われていたように思います。

 

【3歳】

この世代で1番期待しているのは、やはりGanbareです。ここまで9戦3勝、比較的前で競馬して直線早目先頭という、正にモーリス産駒という競馬スタイルの馬です。ランドウィックギニー、ローズヒルギニー、ATCダービーのどこかで勝ってくれるといいんですけどね。一番ハマりそうなのは、やはりマイルのランドウィックギニーあたりでしょうか。

 

【4歳】

日本でも2世代目が谷間っぽい扱いになっていますが、豪州でも同様の傾向です。本来エース格のKibouが復帰後もパッとせず、準エース格のMatcha Latteはケガをしたのか出走なし。Bank Maurも不振で勝ち星なし、と苦戦しています。

 

そんな4歳世代で期待したい上り馬がHeikaです。今シーズンだけでここまで3勝を挙げており、前走(bm74、芝2200m)も番手の競馬から前をきっちり捉えて完封勝ちしています。。長距離戦ならまだまだ上のクラスでも期待できそうです。名前が名前だけに、もっと上のクラスでご活躍あそばされることをご祈念いたしております。もちろん、先に挙げた馬たちの復権にも期待しています。

 

【5歳】

初年度世代である5歳世代ですが、Hitotsuは引退種牡馬入り、Mazuは不調で未勝利という状態です。そんな柱不在の世代をけん引してきたのは牝馬のAusbred Flirtです。牝馬限定G3のアングストS(芝1600m)で2着に入る活躍を見せています。このくらいの距離であれば、今後も重賞戦線で活躍を見込める存在です。

 

不調とはいえ、Mazuはまだまだ枯れるには早いです。馬に変化をもたらすため、今まで管理していたスノーデン厩舎からプライド厩舎に転厩するそうです。この転厩が何らかの刺激になって、復活してくれると良いのですが。

 

豪州はセン馬になるのが普通なので、その分競走馬としても息長く活躍しています。最初期から走っているTatsuroPort Louisも今シーズン勝ち星を挙げています。クラスも馬の現時点での実力で分けられるので、今後も息の長い活躍を期待したいところです。

 

 

ということで、南半球シーズンはまだ折り返し地点です。下半期もモーリス産駒が活躍しますように。

 

そして、今年もこんなニッチなジャンルのブログをご覧いただき、本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします🙏