2023年、JRAの全開催日程が終了しました。モーリス産駒の成績を振り返ってみたいと思います。

 

重賞勝利は6勝、以下の通りです。

中山金杯(G3) ラーグルフ

アメリカJCC(G2) ノースブリッジ

大阪杯(G1) ジャックドール

新潟記念(G3) ノッキングポイント

府中牝馬S(G2) ディヴィーナ

東スポ杯2歳S(G2) シュトラウス

 

今年はJRA重賞を6勝しました。立派なもんですよ。何が素晴らしいかと言えば、

・G1を勝っている

・4世代(2〜5歳)全てで勝っている

・牝馬も勝っている

ということです。モーリス産駒の層の厚さを示している結果だと思います。勝ち切れなかったレースもありますが、それはそれです。

 

勝ち星は109勝という結果でした。勝ち星自体は昨年よりも落ちています。勝ち星は世代限定戦(2,3歳戦)によるものが大きいですから、これは仕方ないことです。産駒数が初年度、2年目に比べて減っているので。

 

内訳で言うと、2歳:22勝、3歳:48勝、4歳:26勝、5歳:13勝、という結果でした。一番レース数が多いのが3歳戦ですから、まあ均等に勝っていると言えるのではないでしょうか。5歳馬の13勝は少なく見えますが、種牡馬同期のドゥラメンテ5歳馬が10勝ですから、実際は良く頑張っているんですよ。モーリス5歳勢にしても、ピクシーナイトとジェラルディーナが勝てなかったのに13勝してるんですから、やっぱり大したもんです。

 

 

それでは、今年のモーリス産駒について、トピックを挙げていきましょう。

 

・ジャックドール、悲願のG1勝利

今年最大のニュースと言われたら、やはりこれですよ。4度目のG1挑戦で大阪杯を勝利しました❗鞍上の武豊騎手の絶妙なペースメイクが光りました。このレースでハナ差2着に下したスターズオンアースが、秋にJC3着、有馬2着と大活躍。大阪杯勝利後の成績は振るいませんでしたが、このスターズオンアースに勝てる馬が弱い訳がないですよね。

 

6歳になる来年、何とかもう一花咲かせてもらいたいところです。大阪杯目標とのことですが、ドバイなんてどうでしょうかね?ドウデュースにドバイシーマに出てもらって、ジャックドールは武豊鞍上でドバイターフなんていうのは。現実的じゃないですかね?力のあるところを見せて、良い条件での種牡馬入りに繋げてもらいたいです。

 

・ピクシーナイト引退、種牡馬入り

2021年暮れの香港スプリントで多重事故に巻き込まれたピクシーナイト。奇跡的に復帰することが出来ましたが、レースで好走するまでには至りませんでした。最後のレースとなった阪神C(G2)後に、良い条件のオファーがあったのでしょう。急転直下の種牡馬入りとなりました。

 

とはいえ、種牡馬入りするのは、曾祖父グラスワンダーも長く所属したブリーダーズスタリオンステーションです。決して悪い条件ではありません。3歳でスプリンターズSを快勝したポテンシャルが高く評価されたのだと思います。命があるかどうかまで考えた事故直後からすれば夢のようです。

 

何はともあれ、国内では初のモーリス後継種牡馬誕生です。めでたいに決まっています。日本競馬史上初の父系5代連続G1制覇に向けて、まずは今年どれだけの牝馬が集まるか、楽しみです。

 

・シュトラウス、2歳重賞を勝利

晩成だ晩成だと言われ続けたモーリス産駒が、とうとう2歳重賞を勝ちました。シュトラウスが東京スポーツ杯2歳S(G2)を快勝し、4世代目にして初めて2歳重賞制覇を達成しました。フィジカルモンスターと言われるシュトラウスが、モレイラ騎手のエスコートで上手く力を発揮した1戦だったといえるでしょう。

 

もっとも、次の朝日杯では出遅れ→掛かって暴走のコンボを決めてしまって、爆上げした評価が暴落してしまいました。クラシックに向けて、この馬を御すことが出来る騎手はどこにいるのか。モレイラさん、通年で日本にいてくれないものか。切実な問題です。

 

・ダノンエアズロック、最強?

そしてこの馬です。セレクトセールで4億5千万円で落札された超高額馬ダノンエアズロック。デビュー戦、アイビーSと2連勝。アイビーSで3着に下したレガレイラが牝馬ながらにホープフルステークス(G1)を制覇し、間接的にこの馬の評価が爆上りです。

 

レースセンスが抜群ですし、直線で見せる瞬発力も超一流です。これで期待するなというのが無理です。3歳の緒戦は共同通信杯(G3)とのことで、ここはあっさりクリアしてクラシック本番に良い状態で向かってもらいたいですね。グラスワンダー系悲願のクラシック制覇はこの馬にかかっています。この馬でダメだったら、本当にどうしたらいいのでしょうか。もしダメだったら放心してしまいますね。

 

・モーリス産駒、ダービー初出走

3歳世代もがんばっています。ノッキングポイントがモーリス産駒として初のダービー出走を果たし、0秒2差の5着と健闘しました。もっとも、この馬の底力はこんなものではありません。このくらい走って当然なんですよ。菊花賞こそ大敗しましたが、本来は天皇賞(秋)向きなんですよね。来年は自身が得意とする中距離王道路線を進んで、どこかでG1を勝ってもらいたいですね。

 

 

と、そんなこんなで2024年も楽しみが尽きないですね。モーリス産駒たちありがとう🐴そして来年もがんばれモーリス産駒🐴