南半球のモーリス産駒がメインコンテンツの当ブログ、今まで様々な産駒の活躍を紹介してきました。今回は、強さはさて置いて、個性的な名前に注目して紹介していきたいと思います。
以前にも何回か書きましたが、外国語の響きってそれだけでちょっとクールなんですよね。日本の馬名に、英語を始めとした外国語が多用されていることからも、おわかりいただけることかと思います。
ということで、南半球のモーリス産駒、しかも日本から来たモーリスの仔は日本語由来の馬名が多くなる、というのは必然と言えます。
しかし、オーストラリア人にとっては、母国語ではない言葉を使うわけです。ですので、日本人からしたら『おや?』というようなネーミングが発生することになります。
例えばこんな感じでしょうか。
それではいきましょう。
Mazu 2018
母:Chatelaine(母父:Flying Spur)
19戦7勝 Doomben10000(G1)
まずはこの馬から。そうなんですよ。『Mazu』って『先ず』なんですよ。始めに、とか、とにかく、とかの意味を表す言葉です。文法的に言うと『副詞』ですね。
副詞単体が名前になるというのは、文法的に少し違和感があります。しかし、何と言ってもMazuはG1ホースですから、とても強そうな名前に思えてきます。いや実際に強いんですけどね。
Hitotsu 2018
母:Love Is Fickle(母父:Redoute's Choice)
8戦4勝 ヴィクトリアダービーなどG1・3勝
またしても大物です。名前の由来はもちろん『一つ』です。No.1という意味を込めたのかなと推察しますが、本当にNo.1になったのは本当に素晴らしいですね。
で、強い馬が出てくると、それにあやかろうというフォロワーが出てきます。それがこの2頭。
Kokonotsu 2019
母:Prima Klaire(母父:Encosta de Lago)
11戦3勝
Yototsu 2020
母:Partout(母父:More Than Ready)
2戦0勝
ということで、モーリスナンバリング軍団が誕生しています。何で色々すっ飛ばして9つと4つ?なのかがよくわからないところですが。しかし、Kokonotsuは結構強い馬ですよ。ここ4戦で3勝と本格化してきたのが窺えます。前走も1849mのレースで自ら先頭に立ち直線で後続を突き放すという強い競馬で、ジャックドールを思わせる内容でした。Yototsuはまあ、まず1つ勝つまで頑張ろうか。
Yaki Ishi 2019
母:Merlene De Lago(母父:Encosta De Lago)
11戦1勝 Sire's Produce S(G2)3着
ここで焼き石が来ましたね。やはり焼き石といえばこれ↓なんでしょうか。何で競走馬にこの名前を付けたのか、少々意図が図りかねるところです。いや、このネーミングセンスには正直感心しています。
Hayai Mesu 2019
母:Adamina(母父:Snitzel)
8戦1勝
『速い牝』ですか。何というひねりのないストレートな名前でしょう。英語で言うとFast GirlとかFast Fillyででしょうかね。一応そういう名前の馬がいたのかどうか調べたら、やっぱりいましたw
このサイトで検索したところ、Fast Girlが15頭、Fast Fillyも6頭ヒットしました。人間が考えることなんて古今東西みんな大して変わらないもんですねw
この馬はまだキャリア8戦、4歳の緒戦は2着とまだまだこれから成長が見込めます。もっと上のステージで速いところを見せてもらいたいですね。
Sugoi Legend 2019
母:Arleigh(母父:Smart Missile)
10戦2勝
この馬の名前もストレートですねw 『凄いレジェンド』とは恐れ入ります。日本語+英語という構成もいいですね。日本馬の『マイネル〇〇』などと同じく、自由な発想を感じます。
この馬ですが、ここまでの戦績を見ると、芝の長距離やオールウェザーコースが得意なようです。いっそ豪州じゃない国のほうが活躍しそうではありますがw どうせなら凄いレジェンドと呼ばれるような成績を残してほしいですね。
Ganbare 2020
母:Mardi(母父:Redoute's Choice)
6戦2勝
最後は正統派で締めましょう。『頑張れ』何とシンプルに応援したくなる名前でしょうか。シンプルですが良い名前ですね。
この馬は将来性も十分です。3歳になり2勝目を挙げています。自ら逃げて突き放すモーリス産駒らしい内容でした。これから重賞戦線に挑んでいくと思いますが、モーリス産駒の成長力を考えれば通用してもおかしくないです。がんばれGanbare🐴
海外のモーリス産駒を応援していると、色んな角度から競馬を楽しめますねw がんばれモーリス産駒🐴