やしの木マウイ島からアロ~ハ!やしの木
 
先週末はマウイ日本文化協会の
新年会に参加し、
翌日は中江裕司監督の映画
「盆唄」を鑑賞してきました。
 
場所はカフルイにあるMACCという
劇場です。
駐車場も広いし、モダンで
快適な施設です。
 
一緒に行ったのはピックルボールの
お仲間達で、日系人女性と
本土からパートタイムでマウイ島に
お住いの白人女性お二人。
私達の共通点はスポーツだけでなく、
旅行が好きで、外国の事に興味があって、
その上、美味しいものも好き・・・
なのでこの日はガールズナイトと称して
映画鑑賞とディナーを組み合わせました。
ガールズナイトといっても
年齢は下が55、
上が確か73・・・
でも、心の中はいつまでも
ガールズなのです。
 
まずはこの映画の
アソシエート・ディレクター
岩根愛さんから英語での
ご挨拶があり、
沖縄にいらっしゃる監督からの
メッセージも届けてくださいました。

 

 

この「盆唄」という映画、

東日本大震災の後に

福島県の双葉町から

避難された方々と

ハワイの日系コミュニティとの繋がりを

描いたドキュメンタリーで、

異なる理由で移住する人々、

故郷を後にする想い、

文化の継承、新しい出会い、

新しい土地での気遣いなど、

色々なテーマを織り込んでいて

とても奥の深い内容でした。

 

映画制作のそもそもの発端は

中根愛さんがハワイ訪問を

きっかけに日系移民の文化に

ご興味を持たれ、そんな方々に誘われて

参加なさった盆踊りでの

出来事にあるようです。

 

当時、日本の被災地から

ホームステイに来ていた

高校生たちが盆踊り大会に参加したものの、

慣れない土地で

控えめにしていたそうですが、

日系コミュニティの中で100年以上

受け継がれてきたフクシマオンド

流れてきた途端に

故郷で馴染みのある曲なので

「これ知ってる~!」ということで

踊り始めたとか。

 

そんな時期、日本には

原発事故によって故郷を

離れざるを得なかった方々が

300カ所以上の土地に

おられました。

そのため、双葉町では先祖代々

大切にしてきた「盆唄」の伝統が

途絶えてしまうのではないかと

危惧する声が強まっていました。

 

マウイ島で大切に受け継がれてきた

フクシマオンド・・・

そして、日本の福島では

「盆唄」存続の危機・・・

 

そこで立ち上がったのは

双葉町の和太鼓や笛の名手、

そして歌声が力強い

ベテランの歌い手さん・・・

彼らがマウイ島へ出向いて

直々に歌と演奏を伝授するのですョ。

願いはいつか次の世代が故郷に戻れる時まで

マウイ島でその歌を大切に守り、

必要であれば故郷の子孫に

伝えて欲しいと。

 

テーマは真面目ですが、

同時にユーモアもあって、

笑っちゃう場面も色々・・・

 

例えば、海外旅行に慣れていない

年配の男性がお仲間に、

現地で使うお金は

どうやって持って行けばよいのか

聞くシーンとか、

一見、普通の年配女性が

ものすごい声量で民謡を歌う様子とか、

外国人目線でみると遠い日本に住む人々が

一気に身近な知り合いみたいに感じられる、

そんな感じで引き込まれてしまいます。

 

なんていうか、とても自然な、

生の日本人の様子が上手く

捉えられていて登場人物に

妙な親近感を覚えました。

隣に座っていたお友達も

ケラケラ笑っていましたョ。

 

でも、お話はこれだけではなく、

更にもう少し深くなります。

 

実は昔、福島では飢饉のために

人口が急激に減ってしまったため、

富山県から農作業の従事者として

移住者を誘致した

そうなのですが、

新しい土地で皆さん、

かなりご苦労をなさったそうです。

また、既に貧しい土地に

新参者として入った訳ですから

差別やいじめもありました。

でも、長い月日を経て

お互いへの理解が深まり、

融合したその土地の文化が

出来上がります。

歴史とはそんな事の

繰り返しなのでしょう。

 

映画の中でこの部分の歴史は

アニメーションを使って

表現しているのですが、

その部分もとても印象的。

アニメといっても

子供っぽいものではなく、

和風で芸術的、

とても洗練されていました。

 

そして現代、

被災地から他所の土地へ

移住された方々は

新しい土地の住民に迎え入れられつつも

気づかいや遠慮というものが

日常の一部となっているようです。

 

ご近所に迷惑なので以前の様に

思いっきり声を出して歌えないとか、

和太鼓を作るのが趣味だけれど

カナヅチを使ったりすると

大きな音がするので

避難先では遠慮しているとか・・・

ただでさえ他所から移住した者、

だからこその気遣い。

 

映画を観終わった今、

こうやって振り返ってみると

もう一度、観たいなぁと

思わせる、非常に味わい深い

ドキュメンタリーでした。

 

さて、映画の後はお庭で

マウイ太鼓のグループと

民謡会の方々と一緒に

盆ダンスです。

 

あ、でも、その前に

マウイ島のご住職方による

お祈りです。

 

 

マウイ日本文化協会から

文化大賞を受賞なさった原源照氏

いらっしゃいました!

前の晩が新年会でしたから

連日、お疲れになられたのでは

ないでしょうか?

 

日本文化大賞のお話はコチラ下矢印下矢印下矢印

 

手前はワイルク本願寺さん

村上ご住職

襟元のハイビスカスがハワイらしくて

おしゃれですね~!

 

 

マウイ太鼓の皆さんの演奏で

 

 

マウイ民謡会の方々の踊りを

真似しながら盆踊りタイムです。

 

 

その後は、ワイルクのベトナム料理屋さん

ア・サイゴン・カフェでディナーです。

 

 

ここでのおススメ

ベトナム風ブリトー

自分で具材をライスペーパーで巻く

一品です。

この日の具材はチキンを

選びましたョ。

 

それからカラマ―リ

イカのフライも。

 

 

太い麺の焼きそばも~!

こちらもチキン入り。

 

 

どのお料理も美味しくて

みんな大満足でした~!

 

お隣の席の方々は

なべ料理を召し上がっていて、

それもなんだか美味しそうだったので

次回はそれをトライしなければ~!

 

本日もご訪問ありがとうございました!

 

では、ババ~イ❣ バイバイ飛び出すハート