マルタ島からボンジュ!

昨日はマルタ共和国での
滞在の最終日でしたが
夫が目に怪我をしてしまい
救急病院へ行く羽目になり、
半日、病院で過ごすという
事態になってしまいました!

なぜそんなことに
なったかというと…

一緒に旅をしている
スウェーデン人のSちゃんの
むかしの同僚さんが
マルタに住んでいらして、
その彼女が私たちに
パデルテニスという
ラケットスポーツを
体験させてくれたのです。

こんなラケットで


鉄のフェンスと
クリアーなパネルの壁に
囲まれたコートで
テニスボールみたいな球を打ち合う
スポーツです。

テニスとピックルボールと
ラケットボールとスカッシュを
掛け合わせたようなスポーツですが、
悲劇が起きるまでは
とても楽しかったです。



マルタ共和国の首都ヴァレッタにある

パデルクラブは街の中心部にあり

素晴らしくヨーロピアンな

セッティング



クラブ内のこんな

トンネルをくぐり…



この奥にはカフェがあって、



ライオンの彫刻もかっこいいけど

なぜかこんな板のパレットの上に

置いてあるのがマルタらしい

アバウトさ



街の城壁がすぐ隣に見えるのも

中世を感じさせます



一通りプレーして、

ありがちな最後の一本の時に

壁から跳ね返ってきたボールが

夫の右目を直撃し、

その直後から右目が見えなくなって

しまったから大変‼️


旅先だったのでゴーグルを付けておらず、

なぜかサングラスもかけずに

プレーしていたのが迂闊でした。


こういう球技の事故で

網膜剥離になるケースもある

という事を聞いた事があるので

とにかくおかしいと思ったら

なるべく早く医者へ行かないと

いけないと思い、

近くのホテルに駆け込んで

コンシェルジュに相談して

タクシーですぐの場所にある

プライマリーケアのクリニックへ

直行しました。


30分くらい待ったのち、

ドクターに診察を受けると

眼帯をしてくれ、

って言っても丸いコットンを

スコッチテープで貼り付けるという

スタイルでしたが、

そこからタクシーで

20分の場所にある

救急病院の眼科へ

行くようにとのこと。


因みに最初のクリニックで

支払った医療費は

7ユーロほど。


次の病院は大きな

政府系のパブリック医療機関、

マター・デイ・ホスピタルという

大学病院のようなところです。


マルタ共和国の医療って

どんなものか不安でしたが

珍しいケースの症状でもないので

問題はないだろうと気持ちを

落ち着かせます…


受付で診察費35ユーロを

先払いし、迷路のような

院内を通過して

眼科まで行き、


ここが眼科の入り口です



いかにも病院という感じ



こんな椅子に座って



混み合う待合室で待つこと2時間…


どうも順番待ちしている

予約の患者さんの間に

急患が挟み込まれるというシステムで、

急患の人は名前を呼ばれるかわりに、

単に次の急患の人って呼ばれるので

自分たちで順番を

把握しなけれいけないのです。


途中、順番の事で揉める

場面もありましたが

みんなの順番を把握している

同じ急患のしっかりとした女性が

その場を押さえてくれて

一件落着。

ある意味、観光するより

そんな場面を観察する方が

その国に対する理解が深まるなと

思った瞬間でした。


で、その間、夫は痛みに耐え、

目が見えないと不安になり、

私も夫が失明したらどうしようと

心配になったりする訳です。


やっと診察室へ入り、

眼帯を外すと、それまで

見えなかった右目の視力が

回復しており、ちょっと

見えるようになっていて

希望が出てきました♪

良かった〜‼️


診察の結果、

角膜に多少の傷がある事、

そして視力は出血が治ればすぐに

元通りになるから大丈夫とのこと。


ただ、心配なのは眼圧が

高くなっているということなので

それを抑える薬を点眼してもらい、

2時間後に再診となりました。


まだ痛みに苦しむ夫と

病院のカフェで

ランチを食べて時間を潰します。



やっと再診してもらうも

眼圧がまだ高いと言われ、

飲み薬をもらって

また1時間後に再診…


トホホです。

また院内で時間潰し…


でも失明しなくて本当に

良かった〜!


ドクターも助手さん達も優しくて

優秀で、しかもマルタは

英語とマルタ語が公用語なので

コミュニケーションの問題が無くて

良かったです。


結局、その日は7時間以上を

病院で過ごしましたョ。


最後には心配だった

眼圧も落ち着いてとりあえず

安心しました。

翌日の早朝にマウイ島へ

シアトル経由で帰ることに

なっていたのですが、

マルタで足止めに

ならなくてラッキーでした。


救急病院ではお薬をたんまり頂き…


傷を治すのや

眼圧を下げるのとか

瞳孔を開くのとか、

色々です。


これを毎日、お薬の種類によって

2、3回使うのですが

結構大変。

目薬って一気に

全部入れられないので

時間がかかるのです。



でもでも、手厚い診療を

受けたにも関わらず

35ユーロで済んでビックリです。

マルタ共和国、どうもありがとう‼️

マルタ後だとグラッツィです。


疲れ果ててエアビーへ

戻ったら夕食を食べる気分でも無く、

簡単にチーズとワイン…



これがとっても頂きやすい

マイルドなチーズでグッドでした



翌朝は4時起きで空港へ向かい、

マルタのラウンジで

携帯のタイマーを使って

5分おきに目薬を何個もさし、



ドイツのフランクフルトで乗り換え、


シアトルについてから

眼科で経過をチェックしてもらい…


時差で眠いからとコーヒーを

飲みながら診察を受けても

大丈夫なのがシアトルらしいです…



ついでですが、シアトル郊外の
イーストサイドでメガネを作るなら
こちらがとってもオススメです。
ベルビュー、レドモンド、
ボセルなどに支店があって
オーナーの検眼医さんが
とってもナイスで視力の調整が
上手です。


マウイ島へ帰る前に

シアトルで夫の実家へ寄り、

お義母さんの愛情一杯の手料理で

満たされました。


ずっと旅先で欧米風の食事が

続いていたので

お刺身やかき揚げが最高に

嬉しかったです。



では、本日も長々と

お付き合いありがとうございました😊