築古再生失敗だろコレ
at-homeに載っている物件なのでURLを引用してもいいんですが、あんまりサラシモノにしても可哀そうなので画像抜粋のみ。
これ、きっと築古再生に失敗して売りに出してますよね。
片付けもしてないからよほどココロ折れてしまったのでしょう(気持ちわかるけどね)。
こんなに切り立った崖っぷち。後ろにもほとんど垂直な崖を背負っていますから相当な急傾斜地にあると思われます。
なんとなく、木造だったらどうにでもなる(=再生できる)って言う風潮ある気もしますが、
建築のプロの私からすればそんなことは全然ないです。
例えが悪いかもしれませんが、骨粗しょう症の老人にどんなにドーピングしたってもとの健康体には戻せない、みたいな。
地盤の性質も、コンクリートのことも、構造体のこともよくわかっていない人がなんでどうとでも直せるって思うんだろう。
そもそもこのケースの場合には現地に資材を運び込むのも難しいはず。
我々施工の人間が現地調査に行くときには、向かっている道すがらから4トン車曲がれるかとか、勾配はとか、一時的に荷下ろしできるかとか、揚重機は使えるか(電線とか線路との距離)とか、職人のクルマ停められるかとか、いろいろ考えてます。
現地についたら地盤、基礎、構造体、屋根、いろいろみて再生可能かどうかチェック。
そして大事なことはお金と労力をかけても見合う収支が得られる物件なのかの判断。
売り物を見ていると(これは再生失敗して再販だな)と思う物件がけっこうあります。
まあ、自分で買って自分で失敗してるだけだから誰にも迷惑かけてないんだけど。
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