借地に関する超個人的見解 | 好感度ゼロ上等のクセが強い不動産ブログ

借地に関する超個人的見解

私、毎日ブログ書いてますがあまり人気が無いので質問とかほとんど来ませんw

今回はめずらしく質問を頂きました。

「借地についてどう思うか、超個人的見解でよいので書いてください」とのことですので、忖度しないで書きます。

 

超個人的には借地はパスですね。

不動産投資運営においてパラメーター(変数)は少ないに越したことはないのですが、借地はそれが多い。というか、もっとも厄介な変数である人的要因がデカすぎる。もちろんその人的要因とは底地権者のことです。

 

借地というのは底地権者(地主)がいて、その上物(建物)の名義が別人であるときに発生します。

我々が売買物件としてみているのは「借地権付き建物」です(もちろん底地の売買もある)。

この借地権付き建物を売買するときは、売買とは別に底地権者との賃貸借契約も締結しなければなりません。売買の仲介が直接底地権者をグリップしてコントロール下に置いてればいいのですが、底地権者は地主なので昔から付き合いのある不動産屋がくっついていて賃貸借契約はその地主お抱えの不動産屋を介さねばならないケースも結構あります。この場合、売買仲介は底地権者の意図や人柄を把握しにくくなり、売買は問題なく成約してもいざ底地権者と賃貸借契約締結となった時に話が違うことになったりします。

 

底地権者というのはたいていの場合「いつか借地を返して欲しいな」と思っているものです。

借地権売買承諾料とは別に借地は建替え承諾料、修繕承諾料などなにかと底地権者にお金を払う取り決めがありますが、これは建物が建て替えられたり修繕されるということは建物の延命行為なので底地権者にとっては借地を返してもらえる日がまた遠のくからなのです。旧法借地権なら強いから問題ないという意見もありますが、底地権者に意地悪されたらやっぱやりにくいですよ。

良い底地権者もいるのでしょうが、基本的に底地権者と借地権者は利益相反、なかなかうまくやっていくのは難しいと思っていたほうが良いです。

 

いろいろ書きましたが、中には人畜無害どころか最高に素晴らしい底地権者もいます。

「国」です。

好立地で底地権者が国(財務省)の借地権を見つけたらラッキーですが、探そうと思って探せるものじゃないんですよね~。

 

 

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