私道の有料化?
数日前のニュースでこんなのを見ました。
最初は地主が私道を有料化して地域住民を困らせているという話かと思いましたが、案外そうでもないようです。
戸数が数十~数百規模の分譲地の場合、そこに張りめぐらされた道路は分譲地の住民で共有するというのが多いですが、分譲企画した不動産会社が道路だけは持ち続けるというパターンもあります。
今回のトラブルは後者のようです。
分譲地の所有者だけならいいんですが、隣の地区の人たちもこの分譲地内道路を生活のため通行しており、道路の維持管理コストの負担をこの部外者にも求めたところ拒否。
それではということで、この道路を自治体に寄付(採納ですね)しようとしたらそれも拒否された、と。
で、困った管理会社がやっぱり通行するならお金出してよ、ということで部外者に対して有料化を通告してトラブルになっているというもの。
うーん、これは管理会社は悪玉ではないよね。
この問題のポイントは囲繞地(いにょうち)通行権の有無でしょうか。
しかし、他に歩いて通れる、あるいは軽ならギリ通れる街に通じる細い道があるんです。
これだと囲繞地通行権は成立しないでしょう。クルマを出すときのみ問題の道路を通らねばならず、それなら通行料を求められてもたぶん法的には問題ない。
つか、そもそも自治体が採納を断ってる時点でいかにこの道路の維持管理がたいへんなのかって話です。
隣の地区の人たちにとって、この道路はどうしても通らねばならないのであれば私道通行承諾取っておくべきだったのでしょう。
ただ、購入する敷地の周辺の通行承諾なら売買時に気にするけど、少し離れた隣の地区の分譲地内道路にまで注意を払うかと言われたらそこまでは考えないかも。たとえ、絶対にそこを通るとしても。。
これで仲介の説明責任を問われたら困るな~。
ちなみに管理会社としては期限までに合意できなかったら通行禁止の処置をとるそうです。
(※10/1に通行止めにしたそうです)
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