競売って相場の半値で買えねぇだろ
FBを見ていると時々広告が表示されるんですが、競売で物件を格安で取得するセミナーってやつ。
なんかちょび髭のおじさんが相場の半値とかで買う方法を教えるっつー、たぶん有料セミナーの広告なんだと思います(中身見てない)。
うーん、これはないでしょー。
少なくとも今はそんな価格で落札していないと思いますよ、投資に回せるような物件は。
競売ってまず裁判所のほうで売却基準価格というものを決めます。
これは不動産鑑定士とかが査定して決定しているのだと思います。競売はこの価格からスタートするんですが、この価格以上じゃないとダメというわけではなくて、20%下限ならOkです。
つまり、売却基準価格が1000万だったら800万以上ならば落札可能ってことです。
で、この売却基準価格が不動産鑑定士さんまじめに仕事しすぎじゃない?ってくらい結構きちんと出してあってすでに相場価格に近いのですよ。
そしてまともな物件だとまずこの売却基準価格よりも下回ることはなく、ずっと上で落札します。
つまり、不動産屋の感覚的には売却基準価格より上で買ってもそこからもうひと転がしするほどの余裕がなく、2割ダウンの下限値で買えて初めて転売になるってかんじです。ましてや半値なんてとんでもないって印象なんですけどね。
へんぴなエリアでライバル皆無みたいな物件ならば競売もいいけど、首都圏でまともな物件を狙っても恐ろしく高値で決まるので競売でうまいこと儲けるのもなかなか難しいですね。
時々「お、これ安いじゃん」と思って3点セットをダウンロードして吟味すると「持ち分売り」というのが多いですね。これは相続とかで兄弟のうちの誰かが自分の持ち分を差し押さえられて競売にかけられるパターンだと思いますが、赤の他人と共有なんてめんどくさそうだし、モノにならなかったらバカなので普通は回避します。
ただ、心臓の強い人はあえてこういう持ち分案件を落札し、他の共有者に無理難題を吹っかけて嫌なら共有分を格安で買い取るから出て行ってくれという戦法をやります。
これ、素人さんのところにプロが乗り込んだら怖くなって共有分を安値で渡しちゃうこともあるでしょうね。
顔面凶器の自覚のある方は一度やってみるとうまくいくかもしれません。
私は見るからに優しそうな顔だから無理だな~w
ちょび髭のおっさんのセミナー内容ってまさかこれじゃないよな?w
応援クリックは右のアイコンをポチだよ~→→ 不動産投資 ブログランキングへ