住宅の価値が20年でゼロになるだぁ〜? | 好感度ゼロ上等のクセが強い不動産ブログ

住宅の価値が20年でゼロになるだぁ〜?

今日はお休みです。

サラリーマン生活も先が見えてくると、今までは仕方がないと思ってやっていた「大組織ならではの余計な事務仕事」とか「融通の利かなさ」がすっごく面倒に思えてきますw
もちろん、最終日まで手抜きはしませんが。

さて、昨日一昨日辺りに日本とドイツの住宅事情の違いを書いたコラム(出処は日経BIZだったかな?)が盛んにシェアされていましたので目にした方も多いのでは。

(デリカテッセン。ドイツ映画と思いきや、アメリの監督さんが撮ったフランス映画だったのね)

内容は「日本の住宅は20年で価値がなくなるが、ドイツでは。。。云々」みたいな話でした。

まあ、よく議論される内容ですね。

ただ、このコラムはなーんとなくですが建築不動産に精通しているとはいえない方が書いているように思えました。

一番違和感感じたのは「日本の住宅は20年で無価値」ってとこです。
この筆者はこれが諸悪の根源みたいなリードをしていたように感じました(途中からテキトーに読んだw)。

これは木造建築物が税法上22年で償却されてゼロ(残存価額って建物も廃止だっけ?)になるってことを言っているのだろうと思います。

でも、投資用で収益物件を扱うならともかく、自宅用(実需)で使用している場合、償却とかほとんどの人は意識していないと思います。
ましてや22年経ったからといってその家に価値を見出せなくなって捨てようとか思わないはずw
(ちなみに木造でも自宅用なら償却期間は33年です)

そして次に中古住宅を購入する人も実需ならこれまた残存償却年数とか気しない、つまりそんなことで家の価値を計るなんてことはしないでしょう。

20年で無価値=日本の家は短命 という説が一人歩きしているように感じます。

確かにドイツの住宅政策や住宅の品質は日本より進んでいると思います。
でも、やっぱりメンテせずに古くなった家は価値が落ちるし、最初から流動性を意識して好立地に建ててよくメンテナンスしている家はもしかしたら新築時よりも値上がりもありえるでしょう。
これは国を問わず共通していると思います。

建築技術や設備が進化すればするほど、古い家を手直しするよりも今の水準に建て替えちゃった方が良いってことになっても仕方ないとも思いますし。

ただし、投資として建物を扱うなら、税務と減価償却のことはよーく勉強した方が良いと思いますよー。
それこそ、残存償却年数も価値のうち、ですから。

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