EV車を使って売電詐欺?? | 好感度ゼロ上等のクセが強い不動産ブログ

EV車を使って売電詐欺??

先日、ツイッターを見ていたらこんな書き込みが。
「電気自動車リーフは一般家庭2日分の電気を蓄電できる。これを割安な夜間電力を使って蓄電し、東電に売れば黙っていても差額分が儲かる」

コイツわかっとらんなぁと思いながら読みましたが、どういうことか解説しましょう。
上の書き込みの言いたいことは、普段1kwあたり24円で買っている電気を1kw9円の超割安な夜間電力契約で23時から翌朝までリーフに充電し、それを1kw42円で買い取らせる。1kwあたり差額33円が儲けになるって理屈。

ちなみに現状ではこの方法はできないはずです。
夜間電力契約というのは東電などの電気事業者が認定した電気温水器などに対してのみ、専属契約系統で電気を送る仕組みになっています。
ウチも電気温水器があり夜間電力契約していますが、だからといって夜間に他のエアコン使用などにこの電気を流用することはできません。

さらに、売電をするにはコントロールインバーターという配電設備が必要で、かつ、めんどくさい書類による手続きが必要なので、こういったおかしな流用は普通にやっている限りは不可能でしょう。

前回書きましたが、東電などの電気事業者はecoエネルギーを買い取ってあげなくてはならないかわりにそのためにかかる費用分を電気料金に上乗せできることになっています。
つまり売電していない家庭もその負担をさせられています。
そう思うと太陽光発電を導入したほうがいいような気もしますが、損得勘定は結構微妙だし、この法律も10年間は安泰ですがそのさきはまったくわかりません。

新しい技術なので仕方ないけど、猫の目で変わる法律なのでほんとにわかりにくい。
でもわかりにくさの中にこそビジネスチャンスはあるのかもしれません。